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安価で大画面なAndroidタブレット『Slate 21』

日本HP『Slate 21』は、高画質な21.5型のフルHDタッチパネル液晶を搭載し、フルサイズのキーボードとマウスを標準装備した、Androidタブレット。外観はディスプレイ一体型のデスクトップPCのようだが、中身はれっきとしたAndroidが動作している。リビングにおいても違和感のないデザインと、スマホ/タブレットの様な手軽さ、そして低価格という3拍子揃ったマシンだ。

青山 祐輔

執筆者:青山 祐輔

タブレットPCガイド

Androidと聞くと、ほとんどの人は4~5インチサイズのディスプレイを持つスマホや、7~10インチのタブレットを思い浮かべるだろう。だが、デビューから数年が経ち、対応デバイスの裾野が広がってきたことで、Androidにも変わり種が増えて来た。日本HPの『Slate 21 k100jp』も、そんなハードウェアのひとつだ。
日本HP Slate 21 k100jp

見た目はWindowsを搭載したデスクトップPCのようだが、れっきとしたAndroidタブレット


予備知識無しに『Slate 21』を見せられた人のほとんどは、これをタブレットだとは思わないだろう。21.5インチのフルHD(1920×1080ピクセル)IPS液晶を搭載したスマートなデザインのボディ、フルサイズのキーボードとマウスがつながっている姿は、どこから見てもコンシューマ向けの一体型PCにしか見えないからだ。

しかし、実際にスイッチを入れて立ち上げると、『Slate 21』はAndroid 4.2.2(Jellybean)が動作するれっきとしたAndroidタブレットだとわかる。

主なスペックは次の通りだ。
  • OS:Android 4.2.2
  • CPU:NVIDIA Tegra 4 (最大1.8GHz)
  • メモリ:1GB
  • 画面:21.5型 IPSタッチディスプレイ
  • 解像度:1920×1080ドット
  • ストレージ:8GB
  • 無線LAN:IEEE802.11a/b/g/n
  • Bluetooth:Ver 3.0
  • インターフェイス:USB 2.0×3、100Base-TX×1、SDカードスロット
改めて『Slate 21』をよく見てみよう。白い光沢のある樹脂製のボディは、シンプルながらとてもキレイに仕上げられており、リビングなどにおいても違和感はない。キーボードとマウスが接続され、USB 2.0ポートが3口あったり、有線LANポート(100Base-TX)を搭載していたりするところは、まさしくPCのよう。だが、デスクトップなら当然搭載しているべきBlu-rayなどの光学ドライブがないあたりで「おや?」という感じになるだろう。
日本HP Slate 21 k100jp

背面は、純白で光沢のあるプラスチックで曲面を構成しており、シンプルながらデザイン性も高い

日本HP Slate 21 k100jp

背面にはAC電源コネクタ、有線LANポート、USB 2.0ポートを搭載。カバーによってコネクタ部分を隠すことができる


そして、電源を入れるとHPのロゴマークが表示されたのち、Androidのロック画面が登場して、ようやくこれがAndroidタブレットなのだと実感できる。


21.5型フルHDのIPSタッチパネルが高品質

あまりの画面の大きさに面食らったが、実際に触って見ると中身はスタンダードなAndroid端末だとわかる。ホームアプリはタブレット向けのスタンダードな仕様となっており、プリインストールされているアプリもシンプル。
日本HP Slate 21 k100jp

デフォルトのホーム画面はシンプルな構成

日本HP Slate 21 k100jp

プリインストールされたアプリはシンプルで、メジャーなモノが中心


特筆したいのは液晶パネルの品質の高さだ。カタログでは水平視野角が178度、垂直視野角178度となっているが、実際に左右や上下から画面を見ても色や明るさの変化がほとんど感じられない。普段、スマホやタブレットを利用していると、視野角はよほど酷くない限り気にしないが、同じAndroidの画面でこれだけ見え方が異なると、改めて認識させられる。

日本HP Slate 21 k100jp

もっとも立ち上がった状態(70度)

ボディは大きなタブレットのような、角や背面を曲面でうまく処理した形状になっており、前述したように白いカラーと光沢のある仕上げもあって、デザイン性が高い。背面にはスタンドが付いており、バネによって自由に角度を変えることができる。もっとも立てた状態で70度、もっとも寝かせた状態で15度になるので、デスクトップPCのように使う場合は立てて、タッチパネルを活かして手書きで図やイラストを画く寝かせるといった、使い分けが簡単にできる。

ひとつだけ、注意しておかなければいけないのが、画面の回転についてだ。スマホやタブレットは、アプリによって縦位置または横位置で操作が固定されているものがある。一方で『Slate 21』は、画面は横位置に固定されており、ボディの構造上、縦位置にすることができない。
日本HP Slate 21 k100jp

もっとも寝かせた状態(15度)


そのため、縦位置で画面設計されたアプリの場合は、ディスプレイの中央に縦位置の画面が表示され、左右が黒く塗りつぶされた状態になるのだ。4対3の古いテレビで、16対9のコンテンツを表示したときに上下が黒くなる「レターボックス表示」が、90度回転したようなもの。

また、中には上手く縦位置表示に切り替わらず、本来の縦位置の画面が16対9の横幅いっぱいに引きのばされた形で表示されてしまうケースもあるようだ。この減少にしろ、レターボックス表示にしろ、フルHDの解像度を生かし切れていないのは残念だが、「Androidデスクトップ」という、特殊なフォームファクターにおいては、致し方ない部分でもある。
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