ホームページ作成/文字や画像の動的変更 (HTML,CSS,JavaScript)

数秒ごとに1行ずつ縦スクロールするティッカーを作る(2ページ目)

1行または数行単位で、「指定した数秒間は静止」→「縦方向にスクロールするアニメーションで次の1行を表示」……を繰り返す「ティッカー」を掲載する方法をご紹介。jQueryを活用したスクリプト「vTicker」を使うことで、ブロックレベル要素をまるごと垂直方向に流せます。

西村 文宏

執筆者:西村 文宏

ホームページ作成ガイド

vTickerをダウンロードする

緑色のボタンを右クリックして、リンク先を保存するとダウンロードできる。

緑色のボタンを右クリックして、リンク先を保存するとダウンロードできる。

スクリプト「vTicker」は、右図の配布サイト「vTicker」からダウンロードできます。このページのタイトル自体も、vTickerによって垂直方向にくるくる回転する仕様になっています。

ページをスクロールすると、下部に「Download vTicker」と書かれた緑色のボタンが見えます。このリンク先が、スクリプトの本体ファイル「jquery.vticker.min.js」になっています。右クリックして、「リンク先を名前を付けて保存」のようなブラウザのメニューを使って保存して下さい。

このサイトからダウンロードする必要のあるファイルは、これ1つだけです。ダウンロードできたら、自サイト上の適当な場所にアップロードして下さい。


 

vTickerを利用する

vTickerを使うためには、次のようにHTMLやJavaScriptを記述します。

  1. head要素内で、jQuery本体と、vTicker本体を読み込む
  2. リストの形でティッカー本文を記述する
  3. vTickerを実行する(必要に応じてオプションを加える)

それぞれの記述内容について、以下に解説しています。順番に記述してみて下さい。

1. head要素内で、jQuery本体と、vTicker本体を読み込む

まずは、2つのJavaScriptを読み込みます。
<script src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.10.2/jquery.min.js"></script>
<script src="jquery.vticker.min.js"></script>
1行目は、「jQuery」本体を読み込む記述です。ここでは、googleのCDNサーバから直接読み込む記述になっていますが、自サイト上にあるならそちらを読み込んでも構いません。
2行目は、「vTicker」を読み込む記述です。実際に「jquery.vticker.min.js」ファイルをアップロードした先に合わせて修正して下さい。

2. リストの形でティッカー本文を記述する

ティッカーとして表示したい内容は、ul要素とli要素を使ったリストの形で記述します。
<div id="example">
   <ul>
      <li>ティッカーに表示したい1項目です。</li>
      <li>このようにli要素1つで1項目を表します。</li>
      <li>いくつでも必要なだけ列挙します。</li>
   </ul>
</div>
上記では、li要素を3つ記述しているため、ティッカーとして表示する項目を3つ用意していることになります。

vTickerスクリプトから利用するために、外側のdiv要素には上記のようにid属性を使ってid名を付けておきます。もし、同一ページ内で複数の箇所に同条件でティッカーを掲載したいのであれば、id属性ではなくclass属性を使って下さい。

3. vTickerを実行する(必要に応じてオプションを加える)

最後に、body要素の末尾あたりに、以下のように記述して、vTickerが実行されるようにします。
<script type="text/javascript">
$(function() {
   $('#example').vTicker();
});
</script>
「#example」の部分は、先ほどの2で記述したdiv要素に付加したid名に合わせて下さい。もし、id属性ではなくclass属性を使った場合は、「#」記号の代わりに「.」(ドット)記号を使って「.example」のように記述します。

上記のソースでは、「vTicker」のオプションを何も指定していませんが、ここに各種オプションを書き加えることもできます。詳しくは最後のページでご紹介致します。

vTickerスクリプトを使ったティッカーの表示例

vTickerを使って作ったティッカーの例

vTickerを使って作ったティッカーの例

上記のソースを表示すると、右図のように見えます。サンプルページとしても用意していますので、ブラウザで表示させて動作を確認してみて下さい。合計10個の画像付き項目が、縦方向に1行ずつスクロールしていきます。

vTickerを使ったティッカー表示サンプルページへ


 
さて、この「vTicker」スクリプトには、表示速度や表示行数などを指定できる様々なオプションが用意されています。最後に、vTickerのオプションとその書き方をご紹介致します。
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