図鑑/4~6歳の幼児におすすめの図鑑

モンテッソーリ式子育ての図鑑活用法(2ページ目)

リビング学習全盛期の今、とりあえず辞書や図鑑をリビングに置いてはみたけれど、子どもたちは無反応、アフターフォローもどうしていいか分からない……そんな声をよく聞きます。今回は、子育てにモンテッソーリのメソッドを取り入れ、上手に図鑑を活用されているお母さんにお話を伺いました。

高橋 真生

執筆者:高橋 真生

子育て・教育ガイド

子どもの成長に合わせて環境を整えるモンテッソーリ式の子育て

goopeeさんさんは、モンテッソーリ教育を取り入れたナチュラルな子育てを実践されているお母さん。地元のお友達との情報交換の場や、母乳育児・おむつなし育児・粗食・整体的子育て・台所育児などを通して、効率性や利便性よりも、子どもの成長にとってより良いこと・より自然で安全であることを大切に思うようになってきたそうです。

息子さんの遊んでいる写真

 

モンテッソーリメソッドは世界中で支持され、教育界に最も大きな影響を与えた教育法の一つとされています。

中でも、子どもと大人のよい関係の指針として示された「環境に心を配りなさい」「教具や物の取り扱い方を明快に正確に示しなさい」などの「教師の心得12か条」は、家庭での教育でも取り入れられる手法として知られています(12か条の詳細は「モンテッソーリメソッドってどんな教育法?」をご覧ください)。

興味が高まる時期(敏感期)に、能力を一つずつ獲得していくというモンテッソーリの考え方。goopeeさんは、その考え方に共感すると同時に、親として子どもが育つための環境を用意しながらじっと「待つ」ことの大切さや、子どもの「気づき」を奪わない配慮の大切さをしみじみ感じているとのこと。

実は、元々子育てに図鑑を活用し始めたのは、息子さんが同月齢のお子さんに比べ、言葉の出が遅いと思われたことから。「ただ、理解力はあるようなので、実体験と図鑑や絵本をリンクしてあげることで体験した内容をより印象的にして、物事への理解と言葉での表現の手助けになるといいな……と思ったのがきっかけです。」と話してくれました。
お母さんと息子さんの写真

     「子どもから必要とされることがパワーの源です」とgoopeeさん。


そんなgoopeeさんの手助けの結果、息子さんは、周囲へより関心を持つようになったり、見たことや聞いたことをどんどんインプットしたりするようになったそうです。

子育てに図鑑を効果的に使っているとか、モンテッソーリを取り入れているとか、そんな風に聞くと、教育熱心な人だと思ったり、すごいけれど自分にはできないと尻込みしたりしてしまうかもしれません。

けれどgoopeeさんも、パワフルで素敵な方ではあるけれど、育児について特別な勉強をしてきたわけではない、ごくごく普通のお母さん。ただ毎日息子さんをしっかり見守っていた中で、息子さんのために必要だという思いから置かれた図鑑だったからこそ日常に活きているのではないでしょうか。

そして何より楽しむこと! 息子さんにいいものを伝えたいという思いが、図鑑活用のみならず、goopeeさんの子育ての原点になっているのです。

図鑑を置きっぱなしにせず、子どもの成長や興味、季節やイベントに合わせて、親も一緒に楽しみながら手にとってみる、それがgoopeeさん流の図鑑活用法です。皆さんもぜひ、お試しください。

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