本当に操作は簡単なのか?
Adobe Premiere Elements 12 ※このパッケージショットは、Adobe Systems Incorporatedの許諾を得て使用
ブレイクしない一つの要因に、「ビデオ編集は難しそう」というハードルがあります。事実、以前のビデオ編集は、いろいろな専門的な知識が無いと利用できないこともありました。しかし、現在では、とてもビデオ編集が簡単になっているのです。
その一つの形が、今回の「Adobe Premiere Elements 12」です(以下、Premiere Elements 12)。Premiere Elements 12はビギナー向けのビデオ編集ソフトで、プロ仕様のビデオ編集ソフトPremiere Pro と同じエンジンを利用しながら、より使いやすいユーザーインターフェイスで、初心者向けのビデオ編集ソフトとして人気があります。
と、このように紹介すると、品質やパフォーマンスはPremiere Pro と同じというメリットよりも、「Premiere Pro と同じ=使い方が難しい」と思われがちなのが残念です。しかし、今回のPremiere Elements 12は、その辺りの誤解も払拭してくれそうです。
Premiere Elements 12の編集画面
専属のガイドが指示してくれる
ビデオ編集ソフトのハードルの一つが、いったい何をどうすればよいのかわからないことです。そんなときにはガイドブックが役に立つのですが、Premiere Elements 12では、ガイド付き編集モードが搭載されました。Premiere Elements は、元々ビギナー向けのインターフェイスを備えた「クイック」と、より詳細な編集作業ができる「エキスパート」という2つのモードを搭載していました。そこに、さらに「ガイド」というモードが追加されたのです。このガイドを利用すると、いま何を行えばよいのかを、コメントと同時に、画面上のどこを操作すればよいのか、その場所を示してくれます。
たとえば、ビデオ編集の定番、トリミングを行う場合、どこをどのように操作するのか、まずガイド文章が表示され、さらに実際のタイムライン上で、どこを操作するのかを手順を追って示してくれます。
ガイドモードで表示されるメニュー。ここで、どの操作を行いたいのかを選択する
選択した操作はどのように行うのか、具体的な手順が表示される
ガイドで紹介された操作は、具体的にどの場所で操作するのかが示される
また、ガイドに従って操作を行ったがもう一度操作したい場合は、「戻る」ボタンを操作することで、何度でも同じ手順を繰り返すことができるので安心です。
ガイドは、「戻る」ボタンをクリックすれば、何度でも繰り返して表示できる
実際にガイドに従って操作していると、まるでインストラクターが側にいて指示してくれているような感じです。筆者もいろいろなセミナーや講座でガイドしますが、なるほど、こう説明すればわかりやすいな、など勉強にもなったり…。