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“じぶんホテル”が目指す散らからない部屋づくり

カッコいいインテリアは、一瞬だけ作れても意味がありません。「ホテルスタイル」を目指すなら、いつ訪れても美しい、ずっと美しい空間をキープできるインテリアづくりの基本的なコツを知っておくべき。そのカギを握るのは「動線」です。

くろだ あきこ

執筆者:くろだ あきこ

インテリアショップガイド

■“じぶんホテルの作り方”は1~7まであります。
まだお読みでない方は、ぜひ、1からスタートしてみてください。
>> 1:「“じぶんホテル”はホテル基準の部屋づくりメソッド」へ


美しいインテリアは無駄のない動線から 

見た目を整えることに成功したら、もっと本質的に、美しいインテリアをキープすることを考えましょう。ホテルスタイルのインテリアを目指すなら、常に整った空間づくりも併せて考えたいもの。

部屋が散らかるのはモノが多いから、という原因がありますが、エレメントリストに基づいて、手持ちアイテムの整理は終わっています。次に考えるべきは、モノの出しやすさ、しまいやすさです。その基本となる「動線」について学びましょう。無駄のない動線を考えることが、散らからない、美しいインテリア作りに役立ちます。

その1 図面上で自分の行動をチェック

まずは自宅の平面図を用意します。寸法は正確でなくて構わないので、手書きでも大丈夫。ここに、朝起きてからの行動を、線でなぞって記入します。これが「動線」です。
散らからないインテリアを作るためには動線を考える

動線を書き込むことによって、普段は意識していない動きが明らかになります。線が多い箇所は、無駄が多い場所かもしれません(写真をクリックすると大きく表示されます)

目覚ましを止めたら顔を洗いに行って、キッチンに行って冷蔵庫を開けて、着替えるためにチェストの前に行って……という行動を、すべて平面図に記入しましょう。よく通る場所は、線が太く、色が濃くなります。このよく使う場所の周辺に使うものを収納していけば、取り出す・しまうという作業が楽になり、部屋が散らかりにくくなります。

その2 同時に使うモノの収納場所がバラけていないかチェック

自分や家族の行動をなぞるうちに、ひとつの目的を達成するために必要なものが、いくつもの場所に置かれていることに気づくかもしれません。たとえば洋服の収納場所は、まとめたほうが効率的。どんなにお気に入りの服でも、手に取りにくい場所に置いてあれば、次第に意識は薄れていくし、手にする機会は少なくなります。

広い範囲に収納が分散していると、片づけるのが面倒になって、そのあたりに放置することになり、部屋が荒れる原因に。どこに収納したか分からなくなることにも繋がりますので、改善しましょう。

その3 収納の活用度をチェック

散らからないインテリアを作るためには動線を考える

動きを記録することで「使っていない」と気づく収納があるかもしれません。スッキリした空間を手に入れるために、その収納家具や、中に収納しているものが本当に必要なのか、きちんと使えているのかを考えましょう(写真をクリックすると大きく表示されます)

活用できていないモノは、必要ありません。あなたの家に、ほとんど使っていないタンス、ありませんか。そこに収納されているモノは、本当は手放しても問題ないモノの可能性が高いです。

間取りに動線を描き、収納の状況を把握し、より便利な家具のレイアウトを考える。これを何度か繰り返せば、常に片付いた住まいを手に入れることができます。模様替えをするたびに家が使いやすくなり、ますますホテルらしさが磨かれる。そんな目標を立てて、“じぶんホテル”をブラッシュアップしていってください。

最後に、“じぶんホテル”をもっと楽しむためのちょっとした仕掛けをご紹介しましょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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