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美しいインテリアは無駄のない動線から
見た目を整えることに成功したら、もっと本質的に、美しいインテリアをキープすることを考えましょう。ホテルスタイルのインテリアを目指すなら、常に整った空間づくりも併せて考えたいもの。部屋が散らかるのはモノが多いから、という原因がありますが、エレメントリストに基づいて、手持ちアイテムの整理は終わっています。次に考えるべきは、モノの出しやすさ、しまいやすさです。その基本となる「動線」について学びましょう。無駄のない動線を考えることが、散らからない、美しいインテリア作りに役立ちます。
その1 図面上で自分の行動をチェック
まずは自宅の平面図を用意します。寸法は正確でなくて構わないので、手書きでも大丈夫。ここに、朝起きてからの行動を、線でなぞって記入します。これが「動線」です。目覚ましを止めたら顔を洗いに行って、キッチンに行って冷蔵庫を開けて、着替えるためにチェストの前に行って……という行動を、すべて平面図に記入しましょう。よく通る場所は、線が太く、色が濃くなります。このよく使う場所の周辺に使うものを収納していけば、取り出す・しまうという作業が楽になり、部屋が散らかりにくくなります。
その2 同時に使うモノの収納場所がバラけていないかチェック
自分や家族の行動をなぞるうちに、ひとつの目的を達成するために必要なものが、いくつもの場所に置かれていることに気づくかもしれません。たとえば洋服の収納場所は、まとめたほうが効率的。どんなにお気に入りの服でも、手に取りにくい場所に置いてあれば、次第に意識は薄れていくし、手にする機会は少なくなります。広い範囲に収納が分散していると、片づけるのが面倒になって、そのあたりに放置することになり、部屋が荒れる原因に。どこに収納したか分からなくなることにも繋がりますので、改善しましょう。
その3 収納の活用度をチェック
動きを記録することで「使っていない」と気づく収納があるかもしれません。スッキリした空間を手に入れるために、その収納家具や、中に収納しているものが本当に必要なのか、きちんと使えているのかを考えましょう(写真をクリックすると大きく表示されます)
間取りに動線を描き、収納の状況を把握し、より便利な家具のレイアウトを考える。これを何度か繰り返せば、常に片付いた住まいを手に入れることができます。模様替えをするたびに家が使いやすくなり、ますますホテルらしさが磨かれる。そんな目標を立てて、“じぶんホテル”をブラッシュアップしていってください。
最後に、“じぶんホテル”をもっと楽しむためのちょっとした仕掛けをご紹介しましょう。