月島3丁目エリア
勝どき駅、月島駅中間の2エリアで再開発合意形成へ動き
2000年代前半に一気に供給が増えた後、しばらく、新規物件が途絶えていた月島ですが、このところへ来て、新たな動きがあります。駅のすぐ近く、清澄通り沿いではマンションの建設が進んでいますが、それ以外にもいくつか、計画があるようです。
そのうちのひとつが、月島3丁目(3丁目18番~26番、32番の一部)エリア。ちょうど勝どき駅、月島駅の中間くらいにあたる場所で、細い路地に2~3階建ての住宅が並んでおり、防災面の懸念もある一角。予定地の一部は月島西仲通り商店街に面してもいます。駅から少し離れているため、風情が残っている一方で、営業していない店舗などもあり、再開発が行われることで、活気が戻ってくるかもしれません。現在、地権者の8割弱が話し合いに加わっているそうで、まだ、少し時間がかかるかもしれません。
このエリアの西側、より清澄通りに近い3丁目28番から30番エリアでも地権者による再開発協議会が検討を始めており、ここも一部は商店街に面した商業地域。小規模な建物、路地は月島の他のエリアと同様です。
月島1丁目西仲通り地区
2014年以降に再開発組合設立か
月島ではもう1カ所、なかなか計画が進んでいない地域もあります。それが月島1丁目西仲通り地区(1丁目22番~24番)。前述の2カ所は駅からは少し離れた地域ですが、こちらは駅から近く、すでに空き地になっている場所もあるものの、私が前回訪れた2010年以来、見た目にはあまり進展しているようではありません。実際、当初の予定では2009年度中の都市計画決定が目標だったはずですが、2013年時点では2014年以降に組合設立認可を見込んでいるとか。古い土地での再開発の難しさを実感します。計画ではタワーマンションが建設されることになっています。
月島では駅から離れた3丁目内に駐車場、空き家などが多くなっており、今後、何か動くとすると、このエリアだろうと思われます。すでに再開発を模索し始めた地区以外でも計画が浮上する可能性もあり、都心に住みたい人であれば動向に注意しておきたいものです。
晴海2丁目
運河沿いに1100戸超の免震タワー
晴海2丁目、晴海運河沿いでは現在、2016年6月の完成を目指してツインタワーとなるザ・パークハウス 晴海タワーズの工事が進められていますが、その隣地にも49階建て、総戸数1120戸ほどのタワーマンションが建設される予定です。現地周辺はこのところ、オフィスも含めて開発が進んでおり、ほんの数年前の風景すらを思い出すのが難しいほどです。
湾岸エリアでは今後東京五輪に向けて、会場、選手村その他の開発が進む予定。合わせて住宅建設なども活性化することは十分想定されます。いずれの地域も、少し前までスーパーなどが少なく、生活の利便性はいまひとつでしたが、ここ数年で大きく変わり、年々暮らしやすくなってもいます。一方で昔ながらの風景も残されており、新旧を楽しむ暮らしができそうです。