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カタログには載っていない「特別仕様車」が狙い目

自動車メーカーのサイトでも隅の方に掲載され、車のCMでもほんの数秒しか紹介されない特別仕様車。実はよくよく見てみると、人気の装備がセットになっていたり、見た目にもカッコいいものなどがあります。それらをタイプ別にご紹介します。

小池 りょう子

執筆者:小池 りょう子

車ガイド

見逃すと損をするかもしれない? 特別仕様車

ディーラーに行っても車が展示されているわけでもなく、カタログやホームページでも控えめな存在の特別仕様車。でも実は、買った後から「これを知っていたら、迷わず選んだのに!」という人の声もよく聞きます。「とにかくお買い得なモデルがいい」「人と同じじゃイヤ」というあなたのニーズにぴったりな仕様があるかもしれません。期間限定や台数限定の仕様もあるので、お見逃しなく。

トヨタウィッシュ特別仕様車1.8SundefinedMONOTONE

特別仕様車というとゴージャスで高額なイメージですが、見た目がカッコいい仕様、お買い得仕様、女子向け仕様などタイプはさまざま
 

スポーツカーのようなカッコよさの「エアロで若者仕様」

「車にはこだわりがあるオレが、所帯じみたミニバンなんて乗ってられるかー!」というパパが納得するために存在するのがこの仕様。スポーツ○○、エアロ○○という名前が付いて、エアロパーツ(車のボディに厚みを出し、顔つきを精悍な感じにする装着品)やブラック系のシートを採用しているのが特徴です。

カラーはホワイトやブラックといった人気のモノトーンが必ずラインナップされ、ドアハンドルやマフラー(排気管)の出口にキラキラしたメッキが施されていることも。ママにとってはどうでもいい装備が満載ですが、ちょっとワルっぽいスタイルは、車=スポーツカーのイメージを強く持つ男性の気持ちをくすぐるようです。

現在販売されているのは、トヨタウィッシュ『1.8S MONOTONE』や、日産セレナ『ハイウェイスターVエアロモード』など。比較的、中古車でも需要のある仕様なので、人気の白や黒のカラーを選んでおけば、さらに下取り価格が高くなることも期待できます。

ブラックのインテリア

シートがブラック系なのもスポーツタイプ特別仕様車の特徴
 

裏メニュー的な「お買い得仕様」

「無理して高いグレードは買いたくない。でも、安いグレードは装備があまりに簡素すぎて……」という人のニーズを満たしてくれるのがこちら。一番お安いグレードに、人気の装備だけがいくつか付いて、コストパフォーマンスの高さで満足度の高いのがこのタイプです。

日産セレナ『ハイウェイスターVセレクション』は、ベース車にキセノンヘッドランプ(蛍光灯のような白い光で明るいランプ)や、子連れのママが両手がふさがっていてもドアの開け閉めができるワンタッチオートスライドドアなどの装備を追加。

マツダデミオ『13‐SKYACTIVE SHOOTING STAR』も、LEDヘッドランプやスーパーUVカットガラスを特別に装備。明るいヘッドランプは夜の運転でも安心だし、紫外線を防げるUVカット機能は女性なら誰でも嬉しいもの。一番安いグレードにするのはちょっと恥ずかしいけど、そんな「誰にでも便利で嬉しい装備」が追加されて、中くらいのグレードまでランクアップしたイメージになると、買いたくなってしまう心理を上手くついた仕様なのです。

新型モデルで登場してから、しばらく時間が経って発売されることが多いのがこちらのタイプなので「なんでも新しいモノに飛びつくタイプではない」人におススメです。

マツダデミオの特別仕様車

マツダデミオの特別仕様車「13‐SKYACTIVE SHOOTING STAR」はベーシックなグレードに人気装備を少しだけ付けたお買い得仕様
 

車らしくないカラー&インテリアの「女子ウケ狙い仕様」

女性が車を選ぶときにこだわる「カラー」と「シート」にプレミアム感を出した仕様。「この仕様しかない特別カラー」として、車の色らしくない微妙なニュアンスカラーを設定しているのが特徴。シートの色も、黒やグレーといった無難な色ではなく、ベージュ、ブラウンなどの「おしゃれなインテリアショップに並ぶソファーのような色と質感」を目指したであろうファブリックが用意されています。

このような仕様は、カラーの豊富さでは他のメーカーに負けないトヨタが得意。現在発売されている、ヴィッツ『F “Ciel”』はボディカラーにボルドーやブラウンを専用色が用意され、内装はベージュ&ブラック、ブラック&ピンクベージュというバイカラー。一人暮らしの女性の部屋のような雰囲気に仕上げています。パッソ『1.0 Kutsurogi』にも紫やダークグリーンのカラーがあり、インテリアもブラウニーという茶色を基調にした専用色を使っています。

通常グレードのスタイルやインテリアがなんとなくピンとこない、もっとお買い得な仕様が欲しいなど、車のグレードを選ぶ段階で納得がいかなければ、特別仕様車が出ていないかをチェックしてみてはいかがでしょう?これが自分にちょうどいい! というタイプが見つかるかもしれません。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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