そもそも「人狼」ってどんなゲーム?
手元に配られたカードに書かれた役割を元に、「村人チーム」と「人狼チーム」に分かれ、その場に参加している人全員がディスカッションを行います。村人チームは会話の中身や所作、表情から村人に紛れ込んでいる人狼=人の形をした狼を見つけ出し、全員を討伐したら勝利。人狼チームはお互い協力しながら村人を翻弄し、最終的に残った村人の数と同数になれば勝利。村人チームは自分以外の参加者の正体が分からず、人狼チームは誰が仲間(=人狼)か分かった上で進行していくのが肝です。ゲームは昼のターンと夜のターンに分かれ、昼のターンではディスカッションの末、全員の投票(=多数決)で誰を処刑するかを決め、夜のターンでは村人が眠る中、人狼チームが食い殺す村人を決めていきます。
人狼ゲームで使われるカードの一種
「人狼ゲーム」の始まりについては諸説ありますが、元は1980年代にロシアで流行した「マフィア」というゲームが元になっており、2001年にアメリカの会社が発売した「汝は人狼なりや?」というカードを使ったゲーム方式が大流行。日本では2002年位からゲーム業界やIT業界の人達を中心にジワジワと広がりを見せてきたとも言われています。
ガイドが「人狼」というゲームを認知したのは今から2年半位前の事。演劇関係者のtwitterでやけにこの二文字を見るなあ……と思い、周囲の人たちに聞いてみると、舞台や劇団の稽古場でウォーミングアップや俳優間のコミュニケーションを取る為に使われているという話。その後、いくつか現場にお邪魔して一緒にプレイさせて頂いたり、カフェやイベントスペースで催される人狼ゲームの会に参加したりしていたのですが、20人前後で行われる人狼関連のイベントでは、一見関わる世界が遠そうな演劇関係者とIT業界の人達の参加率が高かったのが印象的でした。
現在では映画化、テレビ番組のオンエア、舞台化、更には婚活イベントと更に盛り上がりを見せている「人狼ゲーム」ですが、いざプレイしてみたい!と思っても、メンバー集めやカード選び、ルールの周知等どうしていいのか分からない方も多いかと思います。
……と言う事で、月が綺麗なある晩、渋谷駅からほど近い「人狼の聖地」に潜入して来ました。
→ 次のページでその模様を詳しくご紹介します!