個性的な音作りから路線変更をしファン層を拡大
■アルバム名ココロに花を
■バンド名
エレファントカシマシ
■おすすめポイント
1988年のデビュー以来、SONYレーベルからアルバムをリリースしていたエレファントカシマシが96年にポニーキャニオンに移籍した第一弾のアルバム。
それまでのエレファントカシマシは、ボーカル宮本浩次の厭世的、文学的な詩を激しいギタープレイや時には浪曲調に歌ったり、かなり個性的でアンダーグラウンドな音作りをしていたのですが、(それはそれでハマるとやめられない魅力があるのですが)この「ココロに花を」は硬派だけど優しくてPOPで聴きやすい、それまでのエレファントカシマシとは全く違ったアプローチ。
月9ドラマで「今宵の月のように」が使われブレイクし、ファン層を拡大。それまでのファンからは路線変更に批判もあったようですが、それでもいいものはいい、と私は思います。
ヒットメーカーの音楽プロデューサー佐久間正英を迎え(先日お亡くなりなられましたが……)、力強さと繊細さが隣り合わせのような微妙な男心を宮本の力強い声で聴かせてくれる名曲揃い。
彼らのアルバムはすべて持っているのですが、このアルバムはオールタイムベスト、時々無性に聴きたくなる永遠の名作だと思っています。