クレバスの底のバスルーム
上/ガラスの間仕切りが、洗面所とバスルームを一室空間に感じさせる。下/天井は明るいベイヒバ材。写真:植本計画デザイン |
地下のバスルームはコンクリートの壁に囲まれています。「コンクリートを流し込んだときにできた模様が、石のように見えて面白い」とHさんは大満足。洗面所のカウンターはバスタブと同じ幅で造られ、あたかもバスタブと一体となっているかのようです。さらに大きなガラスの引き戸を開けると、そのままクレバスの底に出られるという、地下であることを忘れさせる開放的な演出になっています。
木とコンクリートを上手にデザインする建築家をネットで検索し、植本俊介さんに設計を依頼したHさん。自分が求める住まいに対するビジョンが明快であったことが、建築家の創造意欲をかき立て、他に例を見ない見事な解答を引き出せたのではないでしょうか。
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