末広がりのクレバス
上/地下の中庭からの見上げ。中/2階の廊下からの眺め。下/クレバスの底は福杉のデッキ。正面は趣味室の下見窓。 |
この家を最も特徴づけているのが、中心を貫く細長い吹抜けです。大きさは南北に4m、東西に1m、3階のガラス屋根から地下の床まで何と11.5mの深さがあります。下に向かって末広がりになっていて、西面は垂直壁、東面の壁は傾きながら地下にまで達しています。3階のガラス越しに見下ろすと、住宅のスケールを超えた圧倒的なボリュームです。地下から見上げると、細長い空がいっそう高く感じられます。ここから差し込む光は、日時計のように時間ごと季節ごとに様々な違った表情を見せることでしょう。
◆建築家プロフィールと建築データ