琉球王朝の神事の場として特に重視されていた場所
■スポット名斎場御嶽
■おすすめの理由
沖縄本島を車で走っていると、至る場所で私達が良く知っている形状とは少し違うお墓を見かけます。沖縄独特の行事等を見ても、この美しい島に暮らす方々はご先祖様や目に見えない存在を日常の中で本当に大切になさっているのだなあ、と実感します。
そんな沖縄本島で最大のパワースポットと言われているのがこちらの「斎場御嶽」(せいふぁーうたき)です。斎場御嶽は、アマミキヨ神が琉球(沖縄)を創世した際に築いた7つの聖地「御嶽(うたき)」の一つであると伝えられており、琉球王朝の神事の場として特に重視されていた場所だそうです。
以前は男子禁制で、国王と言えども途中までの入場しか許されず、王族の女性の中から選ばれる神官によって重要な神事が行われていた事もあり、現在でも地元の方達にとって、とても神聖な場なのです。
実は私、それまで何箇所かパワースポットと言われる場所にお邪魔しても強く何かを感じるという事が余りなかったのですが、「斎場御嶽」の三庫理(サングーイ 写真1枚目)の前に立った時に、何だか分からないのですが、すうっと体の芯が整えられるような気がしたんです。目に見えないパワーをこういう場所で感じられたのが初めてで、とても厳かな気持ちになりました。
三庫理の奥にある久高遙拝所(クダカヨウハイジョ)の木々の間からは神々の島・久高島を臨めます。(写真2枚目)
「斎場御嶽」は道こそある程度歩きやすく整備されているものの、昔から存在する所謂「祈りの場」は自然の姿のまま保たれています。沖縄の方達がご先祖様や目に見えない存在と繋がる大切な場所をゆっくり歩かせて頂くと、自分の「気」が整えられるのを実感します。
「斎場御嶽」は神聖な祈りの場所ですので、出世や恋愛、金運等の具体的なご利益は一切設定されていません。が、迷いがある時や自分の心の中の静かな声をゆっくり聞きたい時には、沖縄の神々が降りてくると言われるこの場所で自らと向き合ってみたら……何か大切な答えが心に響いてくるかもしれません。
※2000年には世界遺産としても認定
■斎場御嶽
住所:沖縄県南城市知念久手堅270-1
駐車場:無料
HP:okinawa-nanjo.jp/sefa/(南城市観光協会)