不動産売買の法律・制度/ガイド:平野の私的不動産用語集

内法計算と壁心計算

「内法計算と壁心計算」についての用語解説です。マンションの面積表示では、内法と壁心の違いに気をつけなければなりません。(2013年改訂版、初出:2006年8月)

執筆者:平野 雅之


内法計算と壁心計算

【うちのりけいさんとへきしん(かべしん)けいさん】

建物の床面積を表す方法として「内法計算」と「壁心計算」とがあり、とくにマンションの場合にはこの2つの違いが問題となる。

「壁心」は、壁の厚みの中心線に囲まれた面積を算定する方法で、マンションのパンフレットなどに記載される面積はほとんどこちらの方法によるもの。一方、「内法」は壁に囲まれた内側の面積を算定する方法で、「壁心」面積よりも5~6%程度小さくなる。

マンションの登記記録に記載されるのは「内法」面積であり、国税などの規定で「50平方メートル以上」などといった条件が付く場合は、この「内法」面積が基準となる。一方、一戸建て住宅などの登記では「壁心」面積が用いられるため、このような違いは生じない。

なお、「壁心」は「へきしん」だったり「かべしん」だったり、さらには「壁心」ではなく「壁芯」と書く場合もあるなど、用語として統一されていない状態。昔は「壁芯:へきしん」が優勢だったような気もするが、最近は「壁心:かべしん」が勢力を伸ばしつつあるようだ。

>> 専有面積


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます