スティーブン・キング原作の文芸映画作品
■作品名ショーシャンクの空に(原題:The Shawshank Redemption)
■監督
フランク・ダラボン
■主演
ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン
■DVD/Blu-ray発売元
ワーナーホームビデオ
■あらすじ
妻とその愛人殺しをしたとして、冤罪で投獄されたティム・ロビンス扮する元銀行員アンディ・デュフレーン。投獄されたショーシャンク刑務所で、モーガン・フリーマン扮するレッドや、周りの囚人たちとの交流の中で希望を捨てずに生きていく様子が描かれる。
■おすすめの理由
公開(日本では1995年公開)された1994年は、映画の当たり年とも言われ、『フォレスト・ガンプ』『スピード』そして『パルプフィクション』などの公開もあった1年でした。そのせいか、公開当初は話題が振るわなかったようですが、現在では名作として多くの人がこの作品を知っていると思います。
こちらの作品は、言わずと知れた作家、スティーブン・キング氏が1982年に出版した『刑務所のリタ・ヘイワース』(原題:Rita Hayworth and Shawshank Redemption)に「春の物語」としておさめられているが元になっている文芸映画です。映画ではいくつか原作と違う箇所がありますが、『スタンド・バイ・ミー』のような、心が切なくなるようなシーンがいくつも出てきます。バックの音楽がうるさくなく、音楽による観客への興奮を高めていくような造りでなく、画面のストーリーだけで十分引き込まれていくような、とてもすばらしい映画です。
ティム・ロビンスが扮したアンディは当たり役としか言いようがなく、元有能銀行員であった彼の知的な雰囲気が刑務所の中では異質であり、それが彼の心のうちに秘めている「希望」によるものだとわかります。映画を最後まで観ると、「また見たい」と思わせてくれます。私は『ショーシャンクの空に』好きが高じて、DVDまで購入しています。文芸作品映画が好きな人には必ず一度は見て欲しい、20世紀の名作です。