海外での評価が高いシニカルな作品
■作品名ミナ(MINA TANNENBAUM、1993年)
■監督
マルティーヌ・デュゴーソン
■主演
ロマーヌ・ボーランジェ
■あらすじ
同じ日に同じ病院で産まれたミナとエテル。
ちょっと太目な女の子(エテル)とど近眼で厚底眼鏡の女の子(ミナ)に成長した二人は偶然モンマルトルのベンチで再会し、親友となる。
そして思春期を迎えた二人は、それぞれ別の道を歩みだし、それぞれの人生を歩んでいくのだが……。
映画そのものは幼馴染の女の子の友情を描いており、そこに生じていくすれ違いや誤解、優しさとエゴ、人生のいたずら、残酷さについて考えさせられるシリアスな内容で、こういう風に女同士の友情を描くのは、実にフランス的であり、フランスの女流監督ならではというシニカルな物語なのです。ある意味ショッキング。
でも幼い頃も大きくなってからもミナとエテルのファッションがレトロでとても可愛く、モンマルトルの風景に溶け込んでとても素敵だったり、やっぱりフランス映画って好きだなぁとしみじみ感じる作品です。
海外での評価は高くボストン批評家協会で最優秀外国語映画賞も受賞しているのですが、日本では残念ながらVHSしか出ていません。
公開当時、劇場に足を運び鑑賞してからずっと心の中から消えない1本。
DVD化を待ち望んでいる映画です。