デビッド・フィンチャーらしいクールで研ぎ澄まされた映像美
■作品名セブン
■監督
デビッド・フィンチャー
■主演
ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロウ
■DVD/Blu-ray発売元
ワーナー・ホーム・ビデオ
■おすすめの理由
ふり続く雨、それも土砂降りの雨。そして喧騒とした街。
そこに起こる七つの大罪を巡る残虐な連続猟奇殺人事件とそれを解決しようとやっきになる若手刑事ミルズ(ブラッド・ピット)と、あと1週間で退職を迎えるベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)。
まったく対照的な二人が謎解きをしていくストーリーとデビッド・フィンチャーらしいクールで研ぎ澄まされダークなセンスの映像美。
猟奇殺人の謎解きも興味深く、これからどうなっていくんだろう、ぞわぞわと不安を感じつつ映画史上に残る最悪のバッドエンディングまで粋を抜けないサスペンス映画。
映画史上に残る最悪のバッドエンディングは、一方で最高のバッドエンディングとも呼ばれています。
観た後の虚無感の半端ない、ものすごくパンチの効いたさすがデビッド・フィンチャー……と唸らずにはいられない90年代を代表するサスペンス/ミステリー映画だと思います。
この作品のブラッド・ピット演じるミルズ刑事と老いた刑事サマセットはあの「踊る大捜査線」の織田裕二演じる青島刑事といかりや長介演じる和久刑事をモデルにしたとも言われていますが、本作はまったくコメディ要素のない極めてダークな映画。
でも確かにマネしたくなるような魅力的なコンビで、ブラッド・ピッドの若々しさとモーガン・フリーマンのいぶし銀の演技は素晴らしいものでした。
ショッキングな映画なので、そう何度も見たいという映画ではないのですが、一度見たら心の中でずっと後をひくインパクトのある映画です。