警察内部で孤立した刑事の前に絞殺魔が再び動き出す
『スリーリバーズ』 (1993年)
■監督ローディー・へリントン
■出演
ブルース・ウィルス、サラ・ジェシカ・パーカー
■DVD/Blu-ray発売元
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
■あらすじ
刑事トーマスは、父を始め親族がほとんど警察官という警察官一族の出身、
法に忠実な彼はいとこでもある相棒が違法捜査で裁判にかけられた時、
相棒に不利な証言をし、警察内部で裏切り者扱いを受けている。
その上、今街を恐怖に陥れている連続絞殺魔事件の犯人が警察官の疑いがある、
とマスコミの前で発言した事でますます同僚から白い眼で見られるようになっていた。
ある日トーマスは絞殺魔らしき容疑者を発見し、父とパトカーで追跡中に事故を起こし、容疑者は父を射殺して逃走する。その後、トーマスの証言で、重い判決を受けた相棒が自殺するという事態まで起き、トーマスは警察内部で完全に孤立してしまう。
2年後、河川パトロールに左遷されていたトーマスの前で鳴りを潜めていた絞殺魔がまた動き出す……!
『ダイハード』に続き『ダイハード2』も大ヒットした後に作られた、ブルースウィルス主演の刑事サスペンスです。
ダイハードのイメージが定着していたブルース、同じ刑事物という事で、違いを出すのに脚本家もかなり頭を悩ませた事でしょう。
アクション中心のダイハードシリーズと大きく異なる点は、
この作品がサスペンスに重点を置いたストーリーだという事です。
孤立無援のトーマスとあざ笑うように先手を打つ、姿の見えない犯人。
そして、後半からラストの驚きの展開など、アクション以外でも充分見応えがあります。
ただ、ダイハード2が大ヒットした後の作品でもあり、観客の期待を裏切らないように、カーチェイスやモーターボートによる水上追跡シーンなど、迫力のある場面も折り込まれ、結果として、サスペンスとアクション両方をバランスよく楽しめる作品になっています。
相棒役のまだ若くて初々しいサラジェシカパーカーも中々可愛いですよ。