映画/口コミでおすすめのサスペンス・ミステリー映画(洋画)

異常な独占欲がヒロインに襲いかかる「ルームメイト」

ルームメイトとなった女性が異常な性格を表し、ヒロインが追い詰められていくというストーリー。愛情が何らかの形で独占欲に変わり、それが憎しみへと変化していくさまを演じるジェニファー・ジェイソン・リーが見ものです。狂気に満ちた迫真の演技には背筋が凍る思いです。

投稿記事

愛情が憎しみへと変化していく迫真の演技に注目

■作品名
ルームメイト

■監督
バーベット・シュローダー

■主演
ブリジット・フォンダ、ジェニファー・ジェイソン・リー

■DVD販売元
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


1992年に公開されたアメリカのサスペンス映画です。ルームメイトとなった女性が異常な性格を表し、ヒロインが追い詰められていくというストーリーです。

■あらすじ

主人公のアリーは恋人と同棲を解消した寂しさからルームメイトを募集します。その条件が「独身の白人女性」。何人か集まった女性の中から、おとなしそうなヘディという女性を選びます。犬を飼って二人の間にも友情が生まれますが、サムがアリーのもとを出入りするようになり、二人はよりを戻します。サムと暮らしたいから出ていってほしい、とアリーはヘディに告げますが、次第にヘディが異常な行動をとるようになり、次第にアリーは……。

ブリジット・フォンダ演じるアリーがとてもキュートです。そしてジェニファー・ジェイソン・リーのヘディが本当に狂気に満ちています。迫真の演技には背筋が凍る思いです。

ヘディの中にあった欲望とは?

アリーがサムとよりを戻してから、ヘディはアリーの外見をそっくり真似します。地味だったファッションはアリーのように洗練されたものになり、アリーのすべてをコピーしようとします。じつは、ヘディには思わぬ過去があったのです。しかし、なぜその過去がヘディをあのような狂気に満ちた人格へと変貌させてしまったのかは描かれていません。

ヘディの中の愛情が何らかの形で独占欲に変わり、それが憎しみへと変化していくさまを演じるジェニファー・ジェイソン・リーが見ものです。

ブリジット・フォンダはピーター・フォンダの娘、ジェニファー・ジェイソン・リーはビッグ・モローの娘。ともに父がハリウッドの俳優です。しかし、この映画を見ると実力派であることが分かります。

アリーもかなり身勝手だが……

恋人のサムとけんかをして、サムを追い出してしまったアリー。寂しいからルームメイトを募集し、恋人とよりを戻したから出ていってくれと、いうかなりの身勝手さです。そのおかげで、感情移入しすぎずに見ることができるのかもしれません。

最後のシーンでヘディと殺し合いが一種の見せ場ですが、アリーがかなり格好良いです。「エイリアン」のシガニー・ウィーバーを意識しているのかもしれません。

私にとっては「危険な情事」以来の恐ろしい作品でした。
女性の狂気は男性の狂気とはまた違いますね。


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