デビッド・フィンチャー監督がカルト的な人気を誇る原作を映画化
■作品名ファイトクラブ (1999)
■監督
デビッド・フィンチャー
■主演
エドワード・ノートン、ブラッド・ピッド
■DVD/Blu-ray発売元
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
「セブン」や「ドラゴン・タトゥーの女」などの監督デビッド・フィンチャーと演技派エドワード・ノートン、そしてブラッド・ピットがタッグを組んだファイトクラブ。
原作はアメリカではカルトな人気を誇るチャック・パラニュークのベストセラー小説です。
■あらすじ
全編を通してデビッド・フィンチャーらしいダークな雰囲気とキレのよいスピード感で、語り部である主人公僕(エドワード・ノートン)の病んだ心の世界を描いていきます。
僕の不眠症に始まり、そこに謎の女マーラ(ヘレナ・ボナム・カーター)や石鹸行商人のタイラー(ブラッド・ピッド)など癖のあるキャラクターが絡んできて、ますますストーリーは謎めいて……。衝撃のラストシーンまで息をつかせぬスピード感で、見ている人をファイトクラブの世界へ引き込ませてくれる手腕はさすがです。
公開当時、昔発禁となったサブリミナル映像を使った演出があることでも話題となりました。
(公開時はカットとなりましたがBlu-ray版のDVDでは復活しています)
この映画は過激な内容がウリのチャック・パラニューク作品が原作とあって、暴力的なシーンやアンチモラルな言動も多く描かれているので好き嫌いがあると思いますが、俳優たちの演技、ストーリーのスピード感、映像の迫力、ハラハラさせる脚本などなど一度見たら忘れらないインパクトのあるパワフルな作品だと思います。
この映画を観たスタンリー・キューブリックが「現代の時計じかけのオレンジだ」と自らの問題作をあげて賞賛したというこの映画、一見の価値はあるでしょう。
ちなみに原作も映画とはまたちょっと違っていますが、これまたぶっとんだ内容で読み応えがありました。