クラブシンガーがおかしな修道女に
■作品名天使にラブ・ソングを…
■監督
エミール・アルドリーノ
■主演
ウーピー・ゴールドバーグ
■DVD/Blu-ray発売元
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
ウーピー・ゴールドバーグの代表作となった1992年製作の大ヒット映画です。アメリカで半年のロングランを記録したほか、2011年には映画で主演を務めたウーピー・ゴールドバーグのプロデュースによりブロードウェイミュージカル化されています。
■あらすじ
クラブシンガーのデロリスが殺人事件を目撃してしまい、修道院にかくまわれたことからおかしな修道女としての生活が始まります。最初は規則の厳しい修道院での生活になじめなかったデロリスと、厳格な修道院長やシスターたちとの間には距離がありましたが、デロリスが聖歌隊のリーダーとなったことがきっかけに関係が変わっていきます。やがては友情が芽生えるのですが、デロリスは自分が目撃した殺人事件の犯人に狙われてしまいます。そして誘拐されたデロリスを助けるため、修道女たちは立ち上がるのでした。
大ヒットを受け、続編「天使にラブ・ソングを2」も制作されました。1作目と2作目は監督が違いますが、1作目のエミール・アルドリーノ監督は1993年にHIVの合併症のために他界してしまったためです。2作目の監督はビル・デューク氏が務めました。
最後の聖歌隊が歌うシーンが見もの
話の面白さはもちろんですが、最後のコンサートが印象的です。デロリスが聖歌隊のリーダーとなったとき、聖歌隊は歌が下手だったのです。ところがクラブシンガーのデロリスがソウルやロックを彼女たちに教え、全世界で話題となるほどのゴスペルグループに成長します。ラストで彼女が歌う「I Will Follow Him」には感動すら覚えます。続編の「天使にラブ・ソングを2」は、シンガーのローリン・ヒルやジェニファー・ラブ・ヒューイットが出演しています。彼女たちはこの映画をきっかけに活躍の場が広がりました。こちらも見逃したくない作品です。
映画のタイトルに感心!
「天使にラブ・ソングを…」というタイトルですが、原題は「Sister Act」です。さまざまな翻訳ができますが、修道女としてふるまうデロリスからイメージすると「修道女のふり」といったところでしょうか。しかし、「天使にラブ・ソングを…」というタイトルでぐっと魅力的な作品になります。このタイトルにすることで日本でも大ヒットしたのではないか、と個人的には感じています。