記憶を買える近未来で主人公が真実を探求する
■作品名トータル・リコール
■監督
ポール・バーホーベン
■主演
アーノルド・シュワルツェネッガー、シャロン・ストーン
■DVD販売元
ジェネオン エンタテインメント
■おすすめの理由
欲しい記憶が誰でも買えるようになる近未来。自分が知っている記憶とは異なる自分自身の能力に目覚めた主人公が真実を探求するアクション映画が、この「トータル・リコール」です。おすすめの理由は、アーノルド・シュワルツェネッガーとシャロン・ストーンの競演、夢なのか、現実なのかわからない物語、リメイク作品が2012年に映画公開などです。
アーノルド・シュワルツェネッガーとシャロン・ストーンの競演
トータル・リコールは1990年公開のアメリカ映画なので、ターミネーター2で世界的なハリウッドスターとなる前のシュワちゃんの出演作となります。しかも、妻のローリーはあの氷の微笑でセクシーすぎる小説家を演じたシャロン・ストーンです。取り調べ室での足の組みかえには大いにドギマギさせられました。時系列的にトータル・リコールが先で、氷の微笑は1992年となります。この二大スターが夫婦で登場しているだけでも、もうわくわくしますよね。
夢なのか、現実なのかわからない物語
トータル・リコールの世界は近未来で火星が植民地になっています。科学技術が進んだ時代で簡単に好きな記憶が買える時代です。そのため、誰かに記憶を改ざんされていたら、自分の記憶が本当かどうかは、もはやわからないのです。主人公のダグラスも異変に気づいたのは秘密の諜報員として火星を旅するという旅行ツアーの記憶をリコール社で購入したのがきっかけです。また、妻のローリーは監視員でダグラスを見張っているなど、どこまでが本当なのか、それとも夢なのかの境界線が視聴者にもぼやけています。もしかしたら、この妻のローリーが監視員で、ダグラスが命を狙われるという話そのものが旅行ツアーの記憶かもしれないわけです。