子育て/プラス思考の子を育てるコツ

子どもにマネしてほしくないマイナス思考 その9

ママのポジティブ改革は、マイナス思考の存在を知ることからはじまります。なぜなら、私達の悩みの多くは、しつこいマイナス思考が足を引っ張っているケースがほとんどだからです。「子どもにマネしてほしくないマイナス思考」シリーズでは、子どもに伝わりやすい13のマイナス思考を1つずつクローズアップ。読んでみて、「当てはまるかも」と思ったら、子ども達に伝わる前に、ポジティブ化してしまいましょう!

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

悪い事は他人のせい 『人のせい思考』

子どもにマネしてほしくないマイナス思考 その9は、『人のせい思考』です。

何か起こった際に、自分の責任は追求せず、相手や社会、置かれた状況(その時酔っていた、落ち込んでいたなど)に帰する考え方をいいます。

例えば、

「今回の○○がうまくいかなったのは、全て実行委員のAさんの責任よ。あの人があんなムチャなことを私に押しつけたからだわ」

「今日はこうと思っていた靴下が無い!どこかに移動したのは誰?」

などです。こう考えてしまうと、次に出てくるのは、怒り。この「人のせい思考」は、イライラ、怒りに直結の思考パターンなのです。

ママのポジティブ改革:「脱・人のせい思考」

たしかに、「人のせい思考」は、イライラ、怒りに直結する思考パターン。しかし、現代ママのイライラは、これが原因とは考えにくい、と私は思っています。実際、この「人のせい思考」を読んで、「あ、これあてはまる!」と思う方は少ないのではないでしょうか?むしろ、その逆で、

「こうなったのも○○さんのせいだ」

よりも、

「こうなったのも私のせいだ」

と感じることの方が多いと思います。

ふだん、お母さま方からのお悩みやご相談などを受けて思うのは、ママが多くの責任を感じてしまっている、ということです。そう感じたくて感じているわけではなく、そう感じさせられる社会風潮がある、それが今の日本の育児事情ではないでしょうか。

つまり、現代のママは、「人のせい思考」になれない状況に置かれているのですね。なので、ここでは、欧米の心理学で言われている「脱・人のせい思考」をそのままお伝えするのではなく、日本のママ向けにアレンジした「お役立ち情報」としてご紹介していきたいと思います。

そのテーマは、「子どもに責任力をどう伝えるか」

>>次ページで、子どもが「責任感」を上手に学んでくれる叱り方のコツをご紹介します。
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