電子マネー/電子マネーの選び方

世界で使えるVisa payWaveで東京五輪もキャッシュレス

国内でもビザ・ワールドワイド(Visa)が推進する非接触決済サービス「Visa payWave」の発行会社や加盟店が広がろうとしています。2013年は、オリエントコーポレーションや三井住友カードがVisa payWaveの発行を発表。すでに海外旅行者を中心に利用されています。Visaは2020年に開催される東京五輪のオフィシャルスポンサーとなっており、それに向け国内でもVisa payWaveが利用できる加盟店は急増するかもしれません。

池谷 貴

執筆者:池谷 貴

電子マネーガイド

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 スピーディーで安全な取引が可能に

「Visa payWave」は、Visaが開発した非接触IC決済ソリューションであり、国際ブランドのインフラ上でスピーディーな取引が可能です。

カードやスマートフォンを決済端末にかざすだけで決済が可能

カードやスマートフォンを決済端末にかざすだけで支払いが可能

特長としては、まずかざすだけで取引が可能な、スピーディーな決済が挙げられます。例えば、店舗に来店した顧客がレジで商品を提示した際、レシートを受け取るまでの時間として、現金が12~14秒なのに対し、Visa payWaveは4~6秒と大幅に短縮可能です。金額にもよりますが、PIN(暗証番号)入力やサイン記入を行うことなく、同カードをリーダーライターにかざすだけで決済が完了します。

また、ICカードを用いた取引の国際標準である「EMV」準拠の決済方式により、国内のみならず海外でも安全にサービスを利用することが可能です。日本では、前払い(プリペイド)の「楽天Edy」、「nanaco」、「WAON」、「Suica」等の交通系電子マネー、後払い(ポストペイ)の「QUICPay」や「iD」などのFeliCa ICチップを利用した決済が普及していますが、それらは主に国内のみで利用できるサービスです。それに対しVisa payWaveは、2013年1月現在、世界41カ国でサービスを提供するグローバルな決済サービスとなっています。また、前払い、後払い、即時払い(デビット)のすべてに対応可能な点も特徴です。

「OricoCard Visa payWave」の海外利用は順調

すでに海外では、アメリカ、カナダ、シンガポール、韓国、香港、台湾、オーストラリア、フランス、イギリスなど日本人の主な海外渡航先国でも決済端末が普及しているため、海外旅行の際は、小額の取引でも現金を出さずに決済が行えます。

Visa payWaveを搭載した「OricoCard Visa payWave」

Visa payWaveを搭載した「OricoCard Visa payWave」

国内のカード会社では、2013年5月17日から、オリエントコーポレーション(オリコ)が初めてVisa payWaveを搭載した「OricoCard Visa payWave」を発行しています。まずは海外に旅行やビジネスなどで訪れる人に便利に使ってもらいたいそうですが、オリコの一般カードの海外利用率が3~4%のところ、OricoCard Visa payWaveは20%程度の利用があるなど、さっそく発行の効果が表れているそうです。

三井住友カードがスマホ対応のVisa payWaveを発行

また、三井住友カードでもNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの協力を得て、NFC搭載のスマートフォンに対応したVisa payWaveの発行を行うと発表しています。利用者は、NFC搭載スマートフォンに、無料の専用アプリをインストールすることにより、サービスが利用可能です。また、お買物安心保険や海外旅行傷害保険が付帯されているのも嬉しいですね。

三井住友カード提供の「Visa payWave」スマートフォンアプリのイメージ

三井住友カード提供のVisa payWaveスマートフォンアプリのイメージ

ただし、国内でVisa payWaveを利用できる店舗はほとんどありません。まずは家電量販店やホテル、百貨店など、海外からの旅行者が多く訪れる店舗から決済端末の設置がスタートすると考えられます。また、国内の店舗に設置されたFeliCa対応の決済端末が更改のタイミングを迎える加盟店も多く、今後はFeliCaベースの決済に加え、Visa payWaveやマスターカード・ワールドワイドが推進する「MasterCard PayPass」の決済もあわせて導入するケースが多くなると思われます。

2020年に向けた環境整備でキャッシュレスの五輪に?

また、Visaでは2020年まで五輪のオフィシャルスポンサー契約を締結しているため、東京五輪で国内を訪れる観光客等に向けて、インフラの整備が期待できます。

例えば、イギリスではロンドン五輪の開催に向け、約14万の加盟店において、Visa payWaveの加盟店ネットワークが整備されました。さらに、五輪会場で唯一利用できる非接触決済となったそうです。ビザ・ワールドワイド・ジャパンでも「2020年はキャッシュレスの五輪にしたい」と意気込みを見せていることから、一気に普及に弾みがつくかもしれません。

Visaでは、2013年を国内における“Visa payWave元年”と位置付けているそうです。現状、国内における生活者の消費の中で、電子決済が占める割合は14%~15%と微々たるもの。特に単価5000円以下の対面取引では90兆円以上が現金で支払われているため、その市場のキャッシュレス化をVisa payWaveにより実現させていきたいということでした。
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