スピーディーで安全な取引が可能に
「Visa payWave」は、Visaが開発した非接触IC決済ソリューションであり、国際ブランドのインフラ上でスピーディーな取引が可能です。カードやスマートフォンを決済端末にかざすだけで支払いが可能
また、ICカードを用いた取引の国際標準である「EMV」準拠の決済方式により、国内のみならず海外でも安全にサービスを利用することが可能です。日本では、前払い(プリペイド)の「楽天Edy」、「nanaco」、「WAON」、「Suica」等の交通系電子マネー、後払い(ポストペイ)の「QUICPay」や「iD」などのFeliCa ICチップを利用した決済が普及していますが、それらは主に国内のみで利用できるサービスです。それに対しVisa payWaveは、2013年1月現在、世界41カ国でサービスを提供するグローバルな決済サービスとなっています。また、前払い、後払い、即時払い(デビット)のすべてに対応可能な点も特徴です。
「OricoCard Visa payWave」の海外利用は順調
すでに海外では、アメリカ、カナダ、シンガポール、韓国、香港、台湾、オーストラリア、フランス、イギリスなど日本人の主な海外渡航先国でも決済端末が普及しているため、海外旅行の際は、小額の取引でも現金を出さずに決済が行えます。Visa payWaveを搭載した「OricoCard Visa payWave」
三井住友カードがスマホ対応のVisa payWaveを発行
また、三井住友カードでもNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの協力を得て、NFC搭載のスマートフォンに対応したVisa payWaveの発行を行うと発表しています。利用者は、NFC搭載スマートフォンに、無料の専用アプリをインストールすることにより、サービスが利用可能です。また、お買物安心保険や海外旅行傷害保険が付帯されているのも嬉しいですね。三井住友カード提供のVisa payWaveスマートフォンアプリのイメージ
2020年に向けた環境整備でキャッシュレスの五輪に?
また、Visaでは2020年まで五輪のオフィシャルスポンサー契約を締結しているため、東京五輪で国内を訪れる観光客等に向けて、インフラの整備が期待できます。例えば、イギリスではロンドン五輪の開催に向け、約14万の加盟店において、Visa payWaveの加盟店ネットワークが整備されました。さらに、五輪会場で唯一利用できる非接触決済となったそうです。ビザ・ワールドワイド・ジャパンでも「2020年はキャッシュレスの五輪にしたい」と意気込みを見せていることから、一気に普及に弾みがつくかもしれません。
Visaでは、2013年を国内における“Visa payWave元年”と位置付けているそうです。現状、国内における生活者の消費の中で、電子決済が占める割合は14%~15%と微々たるもの。特に単価5000円以下の対面取引では90兆円以上が現金で支払われているため、その市場のキャッシュレス化をVisa payWaveにより実現させていきたいということでした。