嫉妬と独占欲が恐ろしい!不倫をテーマにした映画
■作品名危険な情事
■監督
エイドリアン・ライン
■主演
マイケル・ダグラス、グレン・クローズ
■DVD/Blu-ray発売元
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
■おすすめ理由
1987年に公開されたアメリカのサスペンス映画です。不倫をテーマにした映画でしたが、どんなホラー映画よりも怖いと子供心に感じた記憶があります。
マイケル・ダグラス演じる妻子ある弁護士ダンが、グレン・クローズ演じる雑誌編集者アレックスと知り合い、一夜の遊びのつもりで肉体関係を結びます。ところが、アレックスは「これは運命の出会いに違いない」と思い、ダンを独占したくなって付きまといます。嫉妬と独占欲が次第に大きくなり、自分の家庭を守ろうとするダンに対し殺意を抱き始めます。そして、衝撃の結末が訪れます。
2002年の「運命の女」でも高い映画を受けているエイドリアン・ライン監督は、不倫映画が得意なのでしょうね。
恋愛感情の強さは不倫でも大きい
恋愛をテーマにした物語で、片思いの相手を執念深く追いかける人物がよく登場します。配偶者や恋人のいる異性を追いかけるのですが、自分の思いが実らなければ相手のことを恨むというエゴが表れてきます。この映画は、恋愛におけるエゴの究極の形といえるでしょう。自分のものにならないと思うや、アレックスはダンの家に乗り込んでついには妻を殺そうとします。相手に妻や娘がいてようが、ダンを自分のものにしたくて仕方がないのです。
何といってもグレン・クローズの演技が秀逸です。彼女がこれほどの嫉妬心を表現できてこそ、この映画の恐ろしさが成立するのです。「不倫は怖い」と思う人が増えたのではないかと想像しています。
不倫に憧れている人や他の異性に目が行ってしまう人に見てほしい
「燃え上がるような恋心」はせいぜい3か月程度しか続かないといわれています。種の保存のためにはいろいろな異性との間に子供を作るほうが遺伝子的には生き残れる可能性が高い、ということなのでしょう。実際に、野生の動物はいろいろなパートナーとの間に子供を残すものが多いですね。しかし、「この人と一生を共にしたい」と考えたからには生涯を終えるまでその気持ちを貫こうというのも人間らしい素敵な考えではありませんか。一時の快楽のために人生が壊れるのは、悲しいことと思います。