Web上のさまざまなコンテンツで使え、個人情報の入力は不要
「WebMoney」は、2012年度の実績で、約500万人の利用があり、年間1000億円強の売上を記録しています。近年は、Mobage(モバゲー)、GREEなど、ソーシャルゲームを中心としたスマートフォンや携帯コンテンツでの利用が伸びていますが、その支払いで「WebMoney」が多く利用されています。「WebMoney」は、「1POINT=1円」として、Web上のさまざまなサービスで利用可能です。また、個人情報の入力や面倒な手続きは不要。16桁の英数字「プリペイド番号」を支払い時に入力することで、ネットショッピングやオンラインゲームの利用時に決済できます。また、支払い時にプリペイド番号を入力する方法に加え、専用の「ウェブマネー ウォレット」に金額をチャージすれば、最高50万円(50万ポイント)まで買い物が可能となっています。
セブン-イレブンやイトーヨーカドーなどで陳列販売
セブン-イレブンなどで陳列販売されている「WebMoneyカード」
2013年5月からは、店頭の陳列棚から希望の金額を選ぶだけで簡単に購入できる「WebMoneyカード」の販売を開始。商品ラインナップは、2000POINT(2000円)、5000POINT(5000円)、10000POINT(1万円)の3種類となり、セブン-イレブン、イトーヨーカドー、PC DEPOT、HMVなどで販売を行っています。
ボタン1つで入力から決済まで可能なアプリを提供
アプリを起動後、プリペイド番号を撮影して自動認識して番号を自動入力する
従来は、手元のプリペイド番号(16桁英数字)をWeb上での決済画面に手動で入力し決済を行う流れでしたが、ウェブマネーアプリでは、ボタン1つでプリペイド番号の入力から決済までをスムーズにかつスピーディに行えるそうです。これにより、外出先でも便利にスマートフォンを利用してゲームや音楽、買い物などを楽しむことが可能になりました。ウェブマネーによると、今後は、お得情報などの機能もアプリに追加していきたいそうです。
横浜スタジアムで使える「横浜DeNAベイスターズカード」
「横浜DeNAベイスターズカード」デザインの「WebMoneyストアーカード」
例えば、横浜DeNAベイスターズ、横浜スタジアムと協業し、ネットでも球場でも使えるリチャージ型プリペイドカード「横浜DeNAベイスターズカード」の販売を開始。監督や選手がデザインされた同カードは、横浜スタジアム附設の横浜DeNAベイスターズオフィシャルショップで販売され、横浜球場内で利用可能マークが表示された店舗(31店舗)でのグッズ購入や飲食時に支払いが可能です。また、球場内に設置してある「WebMoneyセルフチャージターミナル」でカードの発行・チャージにも対応。さらに、従来通り、インターネットの「WebMoney」加盟店でも利用できます。
「WebMoneyストアーカード」は全国のauショップでも販売を行っており、今後もリアル店舗での利用を増やしていきたいそうです。
ウェブマネーでは、「数年後にはWebMoneyのポイントの半分はストアーカードで流通させたい」と意気込みを見せています。また、インターネットについては汎用的なカードとしてサービスを提供していましたが、リアル店舗の場合は特定の企業に限定したハウスカードとしても展開が可能だそうです。現状、リアルでの利用店舗は一部に留まりますが、導入企業にとっては、POSの改修もしくは安価な決済端末の設置で済み、設備投資を低く抑えられるため、今後の広がりに期待したいですね。