2泊3日で奈良・京都の紅葉めぐりとグルメを楽しもう!
紅葉・黄葉シーズンを迎える秋、かつて都が置かれた奈良と京都の街は、あちらこちらで美しい色に染まります。今回はそんな奈良と京都の紅葉の名所をぐるっと訪ね歩いて見ましょう。関西国際空港を出発地として、2泊3日で紅葉だけでなくグルメも満喫する盛り沢山の旅をご紹介します。
1日目:【奈良】花の寺、長谷寺で紅葉を楽しむ
奈良と京都の紅葉とグルメを楽しむ旅、1日目の最初の目的地は奈良・長谷寺(はせでら)です。関西国際空港の最寄り駅、関西空港駅から、南海電鉄の特急「ラピート」に乗り、40分弱で難波(なんば)駅へ。地下道を通り抜けて近鉄 大阪難波駅から近鉄特急で大和八木駅まで乗車し、準急に乗り換えて長谷寺(はせでら)駅へ。大阪難波駅から長谷寺駅までは約1時間ほどかかります。
長谷寺駅から長谷寺までは歩いて20分ほどかかりますので、大きな荷物はコインロッカーか駅前の商店に預けて歩きましょう。駅前から続く階段または坂道を下り、国道を横断後、道案内に従って歩いて行くと長谷寺の入口に到着します。
長谷寺は、西国三十三箇所霊場第八番札所の真言宗の古刹です。山の中に本堂や五重塔、仁王門などの建物が建ち並び、本堂へ至る登廊には石段の上に木造の屋根がかかり、風情を醸し出しています。
春には桜やぼたんが楽しめる花の寺としても知られていますが、秋は境内の紅葉が色づき、五重塔や本堂の周りを赤く染め上げます。本堂の舞台から紅葉に包まれる五重塔はきっと印象に残ることでしょう。
1日目:昼ご飯「にゅうめん」
階段の登り下りが多い長谷寺を参詣した後は昼ご飯。長谷寺の参道に立ち並ぶお店や旅館で、昼食を取ることができます。長谷寺は山間にあり、思いの外冷え込みますので、ここでは暖かいにゅうめんを頂きましょう。にゅうめんは素麺(そうめん)を暖かいつゆで頂くとってもシンプルなお料理。長谷寺と同じ桜井市内にある三輪地区が素麺の一大産地ということもあり、関西では良く食べられています。
1日目:【奈良】奈良市内中心部へ。世界遺産で紅葉を楽しもう
昼ご飯の後は、徒歩で長谷寺駅に戻り、預けていた大きな荷物を受け取り、次の目的地である奈良市内へ移動しましょう。大阪上本町方面の電車に数分乗車して桜井駅でJR万葉まほろば線(桜井線)に乗り換え。30分強で奈良駅に到着します。
到着したら、まずは今夜宿泊する奈良市内のホテルへ向かい、チェックイン。大きな荷物を部屋に置いてから散策に出かけましょう。
奈良市内の紅葉スポットで最初に訪れるのは興福寺。世界遺産「古都奈良の文化財」を構成する資産に含まれており、五重塔でもおなじみの場所。南円堂の横の石段を下りて、猿沢池から見ると池の周囲の紅葉・黄葉と共に五重塔を望むことができますよ。
猿沢池からは緑豊かな興福寺の境内を春日大社の方向に向かって歩きますが、紅葉を楽しむならぜひ立ち寄って欲しいのが、奈良公園の南側に位置する浅茅が原園地。
鷺池の周囲を取り巻く紅葉・黄葉が、鷺池に浮かぶ浮御堂(うきみどう)を取り囲む素晴らしい風景を目の当たりにすることができます。
浮御堂の紅葉・黄葉をたっぷり楽しんだ後は少し歩いて春日大社に参詣後、東大寺大仏殿へ向かいましょう。
東大寺大仏殿は奈良の大仏が鎮座する世界最大の木造建築物。その東大寺大仏殿を遠景に紅葉が見えるスポットが奈良公園内に点在していますので、色づいた木々を見つけて自分だけのアングルを探してみるのも楽しいですね。
1日目:夕ご飯「奈良の郷土料理、柿の葉寿司」
秋の日差しはつるべ落としの如くあっという間に日が暮れてしまいますので、1日目の行程はこれで終了。奈良公園からホテルに戻ります。奈良に来たら食べておきたい郷土料理の一つが柿の葉寿司。酢飯に鯖のを載せて、柿の葉でくるんだものです。一つ一つは小さいですが、意外におなかいっぱいになりますよ。
確実に食べたい時は柿の葉寿司を販売しているお店で購入するか、イートインコーナーで食べる形にするのがお薦めですね。
充実した奈良の紅葉・黄葉を楽しめた1日目でしたが、明日は奈良を離れて京都へ向かいます。次ページに続きます。