「PhotoDirector 5」の特徴とは?
PhotoDirector 5は、写真管理、修整、編集、活用のための機能を備えたWindows、Mac対応のソフト(PhotoDirector 5 Ultra)です。とても操作がしやすいのが特徴で、写真編集が初めてという方からでも、「こんな写真にしたい!」という思いをかなえることができます。PhotoDirector 5の画面。
もちろん中級以上の方にとっても、Raw画像も含め、本格的なフォトレタッチや加工ツールを使って、グレードアップした写真作品に仕上げられるものとなっています。
今バージョンの「5」では、64bitに対応したことにより、読み込みや操作にかかる時間が大幅に短縮されています。また、本来は手間のかかるレタッチも、自動レンズ補正や、特に人物写真用編集ツールなどは、いとも簡単に、しかも自分でも驚くほど完成度の高い作品ができあがります。
今回はこの新しくなったPhotoDirector 5の、新機能を中心に紹介していきます。
サイズの大きいRawもサクサクインポート
今バージョンの「5」では、64bitに対応したことにより、サイズの大きいRaw画像を読み込む際も、プレビューに素早く表示され、読み込み時のストレスも少ないものとなっています。64bit対応により、数多くのRaw画像の読み込みストレスもかなり軽減されます。
本格的な色や明るさの現像調整
PhotoDirectorは、もとよりホワイトバランス、色相、彩度、輝度などの現像調整がしやすいというのが大きな特徴でした。今バージョンでも本格的なこれら現像調整機能を使って、より簡単に思い通りの明るさや色の調整結果が得られます。左側の調整前の真っ黒な部分も、自動色調やその他の現像調整機能を調整することで、見えない部分も明るくはっきり鮮やかになります。
多くの自動レンズ補正プロファイルに対応!
60種類のデジタル一眼レフ用レンズプロファイルによって、レンズ特有のゆがみを、自動的に改善します。また、サイバーリンクのオンラインコミュニティサイト「Director Zone」から、随時レンズプロファイルを無料でダウンロードして追加することができます。レンズによる周辺光量不足や魚眼歪みが顕著な写真も、「レンズ補正」の「補正を有効化」をONにすることで、自動的にレンズ特有の歪みが取り除かれます。
HDR合成で究極の1枚を手に入れる!
PhotoDirector 5の魅力でおすすめの機能の1つが、複数の異なった露光で撮影した連続写真を1つに合成して、理想的な明るさ、階調を表現する「ブラケット HDR」です。HDR合成は印象的な画像を作る手法で、階調豊かな表現はもちろん、かなりぶっ飛んだ色調で表現することもできることから、一般的にもとても人気があります。
PhotoDirector 5のこの「ブラケット HDR」では、あらかじめブラケット撮影した写真(5枚まで)を、自動的に合成し、暗くて見えない部分を明るくしたり、逆に明るすぎて白く飛んでいる部分の色を復元し、さらにはさまざまな色や明るさ調整で印象的な1枚の写真を作り出します。
「暗い・明るい・中間」の3つの露出の異なる連続写真を自動合成。すると、3枚のいいとこ取り+αな、とっておきの1枚の写真として仕上がります。
痩せさせる! 「ボディシェイパー」
PhotoDirectorの大きな魅力の1つに、人物の気になる部分を自然に目立たなくするというレタッチ機能があります。その中でもおすすめなのが、自然に体型をスリムに痩せさせる「ボディシェイパー」です。体型の気になる部分を内側にドラッグしてくびれさせたり、メッシュ上のコントロールポイントを体の内側にドラッグすることで、引きずられるようにして自然に体型がスリムになるというものです。
「ボディシェイパー」を使って、ここでは猫の周囲にあるポイントを、猫の体の方に少しずつドラッグしてスリムにしています。
肌を自然に滑らかに!「スキンスムーザー」
人物の顔をアップで表示したときに、毛穴の凹凸が顕著になり、気になります。このようなときには肌を自然に滑らかにする「スキンスムーザー」で肌をドラッグすることで、顔のパーツの輪郭はそのまま、肌の細かい凹凸を目立たなくすることができます。毛穴の質感は残るので、自然に滑らかな肌を表現したいときにとても役立ちます。
「スキンスムーザー」で凹凸のある肌をドラッグすると自然に滑らかな肌の質感になります。
やっかいなシワも「リンクルリムーバー」でスッキリ!
目尻や口角周りのやっかいなシワも、「リンクルリムーバー」でドラッグして、肌のキレイな部分にドラッグするだけで、自然に消し去ります。「リンクルリムーバー」で目の下のシワをドラッグ。囲まれた部分を肌のキレイな箇所にドラッグすると、目の下のシワがキレイに消えます。
目障りなものや電線も一掃! 「コンテンツアウェア除去」
写真に写り込んだ、不要なゴミや、ものを、ドラッグやクリックをするだけで、はじめからそこになかったかのように自然に消し去ってくれるというのが「コンテンツアウェア除去」です。昨今、さまざまな画像編集ソフトの目玉としてこのような機能が搭載されていますが、特にこのPhotoDirector 5の「コンテンツアウェア除去」の高機能さには目を見張るものがあります。
例えば下の写真の、赤いポットを、簡単に消してしまいます。
「コンテンツアウェア除去」の「手動選択」で、除去したい赤いポットをドラッグして囲み、「適用」をクリックします。すると、赤いポットが消え、元々あった部分に背景が自動的に補填されて、自然な仕上がりになります。
さらに、背景の目障りなロープ2本も消してしまいます。自然な仕上がりにかなり驚きました。
「ラインドロワー」で消したいロープをクリックして囲み、「適用」をクリックします。するとロープが消えて、背景が自然に処理されています。
タブレットPC向けのタッチアプリも利用
PhotoDirector 5ユーザーは、Windows8のタブレットPC用の「PhotoDirector Mobile」を無料で使用することができます。指先で直感的に写真補正や加工などの編集ができ、また複数の写真を1枚にレイアウトするコラージュのテンプレートや、写真に吹きだしを付けたり、フレームで飾ったりなどのさまざまな楽しい効果も用意されています。このPhotoDirector Mobileは、タッチパネルではないWindows 8マシンでも、マウスやタッチパネル等を使って操作が可能です。
Windows 8用のPhotoDirector Mobileの画面。指先でも操作しやすく、簡単に効果を加えられます。
「コラージュ」で複数の写真を効率良く1つの画像に収めて、SNSですぐに利用できます。
ご紹介しましたように、PhotoDirector 5は、欲しいレタッチ機能や編集機能がバランス良く搭載されており、操作をしていてとても気持ちがよく、とても満足できる作品ができる写真編集ソフトです。
30日間の無料体験版も公開されていますので、写真現像ソフトはまだ使ったことがないというかたも、試してみてはいかがでしょうか。とても使いやすいのでおすすめです。
■製品情報
PhotoDirector 5 Ultra
Windows 8 / 7, Vista and XP 32bit
Mac OS X v10.6.8 以上
価格 9980円
PhotoDirector 5 Suite
Windowsのみ対応
価格 15800円
(PhotoDirector 5 Ultraにビデオ用色調整ソフト「ColorDirector 2 Ultra」がセットになった製品です)
■関連サイト
サイバーリンク