手取り給料に対する貯蓄割合の平均は8%

金融広報中央委員会が2019年に発表した「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】」(2019年)によると、金融資産を保有する世帯のうち、年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(貯蓄率)とそれぞれに該当する人の比率は、以下の通りです。

(当記事における「貯蓄」とは、金融商品全体の保有額のことです。また、例えば来月のカード引き落とし代など、日常的に使うために一時的に貯めているお金ではなく、将来のために備えている貯蓄や運用のためのお金のことをさします)
 
貯蓄をしている世帯のボリュームゾーンの貯蓄割合、手取りの10~15%を目安にしてみては?

貯蓄をしている世帯のボリュームゾーンの貯蓄割合、手取りの10~15%を目安にしてみては?



■平均の貯蓄割合 8%
  • 貯蓄しなかった 32.6%(トップ)
  • 5%未満           8.1%
  • 5~10%未満   15.1%
  • 10~15%未満 18.9%(貯蓄の中ではボリュームゾーン)
  • 15~20%未満 4.7%
  • 20~25%未満 7.0%
  • 25~30%未満 1.3%
  • 30~35%未満 2.7%
  • 35%以上 2.5%
全体でみると、平均貯蓄割合は手取りの8%ですが、実はおよそ3分の1の家庭で、貯蓄していないということがわかります。また、貯蓄している家庭では、ボリュームゾーンの貯蓄割合は手取りの10~15%でした。
 

貯蓄割合10~15%を具体的な家計で考えてみる

貯蓄割合の平均は8%ですが、これには貯蓄していない家庭も含まれます。今回は貯蓄している中でボリュームゾーンの貯蓄割合10~15%を、一般的な家庭のケースで考えてみましょう。※ボーナスがない場合を想定しています。

■貯蓄割合10~15%の場合、1カ月あたりの貯蓄額は?
  • 手取りが20万円なら、月2~3万円程度
  • 手取りが30万円なら、月3~4.5万円程度
  • 手取りが40万円なら、月4~6万円程度
  • 手取りが50万円なら、月5~7.5万円程度
ご自身の手取り額や貯蓄額と比べてみて、いかがでしょうか。
我が家の場合は、毎月どれくらいの貯蓄額になりそう?

我が家の場合は、毎月どれくらいの貯蓄額になりそう?

 

20年前の1999年は貯蓄している割合が高め

参考までに、20年前の1999年のデータを見てみましょう。( )内は2019年の値です。

■平均の貯蓄割合 10%(8%)
  • 貯蓄しなかった 27.1%(32.6%)
  • 5%未満 6.8%(8.1%)
  • 5~10%未満 16.2%(15.1%)
  • 10~15%未満 22.6%(18.9%)
  • 15~20%未満 7.4%(4.7%)
  • 20~25%未満 9.5%(7.0%)
  • 25~30%未満 2.3%(1.3%)
  • 30~35%未満 3.9%(2.7%)
  • 35%以上 2.8%(2.5%)
1999年では、貯蓄が10~15%未満の割合(22.6%)が、貯蓄しなかった割合(27.1%)に肉薄しています。また、全体的な数値を見ても、2019年に比べると1999年の方が貯蓄割合が高め。今の時代より収支に余裕があったことがうかがえます。

少子高齢化社会で、今後も社会保障費の負担が増えることや年金の支給額が減額・先送りになることが予想されているため、ますますお金を自分で備えていく必要があるでしょう。

今回のボリュームゾーンの貯蓄割合10~15%を一つの目安として、それよりも少ない場合は、貯蓄について見直したほうがいいでしょう。無駄なものがないか、改めて出費を確認したいですね。貯蓄が苦手な方は、まずは手取りの1割以上を目指して、お金を使う前に先に貯蓄をする「先取り貯蓄」をおすすめします。


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