手取り給料に対する貯蓄割合の平均は10%

金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】」(2020年)によると、金融資産を保有する世帯のうち、年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(貯蓄率)と、それぞれに該当する人の比率は以下の通りです。

(当記事における「貯蓄」とは、金融商品全体の保有額のことです。また、例えば来月のカード引き落とし代など、日常的に使うために一時的に貯めているお金ではなく、将来のために備えている貯蓄や運用のためのお金のことをさします)
 
貯蓄をしている世帯のボリュームゾーンの貯蓄割合、手取りの10~15%を目安にしてみては?

貯蓄をしている世帯のボリュームゾーンの貯蓄割合、手取りの10~15%未満を目安にしてみては?


■平均の貯蓄割合 10%
  • 貯蓄しなかった 28.7%(トップ)
  • 5%未満           7.1%
  • 5~10%未満   14.3%
  • 10~15%未満 21.1%(貯蓄の中ではボリュームゾーン)
  • 15~20%未満 5.0%
  • 20~25%未満 8.7%
  • 25~30%未満 1.9%
  • 30~35%未満 4.3%
  • 35%以上 3.5%
全体でみると、平均貯蓄割合は手取りの10%ですが、実は3分の1近く家庭で「貯蓄していない」ことがわかります。また、貯蓄している家庭では、ボリュームゾーンの貯蓄割合は手取りの10~15%未満でした。
 

貯蓄割合10~15%未満を具体的な家計で考えてみる

貯蓄割合の平均は10%ですが、これには貯蓄していない家庭も含まれます。今回は貯蓄している中でボリュームゾーンの貯蓄割合10~15%未満を、一般的な家庭のケースで考えてみましょう。※ボーナスがない場合を想定しています。

■貯蓄割合10~15%の場合、1カ月あたりの貯蓄額は?
  • 手取りが20万円なら、月2~3万円程度
  • 手取りが30万円なら、月3~4.5万円程度
  • 手取りが40万円なら、月4~6万円程度
  • 手取りが50万円なら、月5~7.5万円程度
ご自身の手取り額や貯蓄額と比べてみて、いかがでしょうか。
我が家の場合は、毎月どれくらいの貯蓄額になりそう?

我が家の場合は、毎月どれくらいの貯蓄額になりそう?

 

30年前の1990年は貯蓄している割合が高め

参考までに、30年前の1990年のデータを見てみましょう。( )内は、現在の2020年の値です。

■平均の貯蓄割合 13%(10%)
  • 貯蓄しなかった 15.8%(28.7%)
  • 5%未満 3.3%(7.1%)
  • 5~10%未満 9.0%(14.3%)
  • 10~15%未満 32.6%(21.1%)
  • 15~20%未満 9.5%(5.0%)
  • 20~25%未満 14.2%(8.7%)
  • 25~30%未満 2.4%(1.9%)
  • 30~35%未満 5.5%(4.3%)
  • 35%以上 3.9%(3.5%)
1990年では、平均の貯蓄割合が13%と高く、「貯蓄しなかった」割合も約16%と低めです。貯蓄割合が10~15%未満の人は約3割もいて、次に20~25%未満の人が約15%と高くなっています。全体的な数値を見ても、2020年に比べると1990年の方が貯蓄割合が高めで、今の時代より収支に余裕があったことがうかがえます。

消費税が増え、さらに社会保険料の負担が増えていることや、少子高齢化により今後年金の支給額が減額・先送りになることが予想されるため、ますます自分でお金を備えていく必要があります。

理想の貯蓄割合については、年収や家族構成、ライフプランなどによっても大きく異なりますが、「みんなががんばっているなら、自分もがんばれる!」という方なら、今回のボリュームゾーンの貯蓄割合10~15%未満を一つの目安とするとよいでしょう。

貯蓄が苦手な方、貯蓄が少ない方は、毎月確実に貯める方法(財形貯蓄:勤務先が制度を導入していれば利用可、や自動積立定期預金)を取り入れれば、いつの間にか貯まっていきます。使いたいところにお金をしっかり使えるように、無駄な出費がないかを改めて確認して、無駄なものは減らしていきましょう。


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