青々と茂る緑のカーテン。部屋の内部は?
さて、今夏、省エネに一役かっていたバルコニーの緑のカーテンは、住宅だけでなく、店舗、駅など、いたるところで見受けられました。ガイドが考える緑のカーテンは、自宅の庭やバルコニーでつる性の植物を育てて簾の代りにする、といったお手軽なものですが、建物の壁面いっぱいに植物を成育させ、建物全体の温度上昇を抑制する大掛かりな緑のカーテンもあるようです。皆さんの周りではいかがでしたでしょうか。
緑のカーテンに向いている植物
子どもの頃、学校で朝顔やヘチマを育てた記憶はありませんか? 緑のカーテンもつる性の植物が向いているようで、朝顔、夕顔、ヘチマ、フウセンカズラ、キュウリ、ヒョウタン、ゴーヤなどが代表種です。ゴーヤカーテンは一斉を風靡した印象です。また、常緑性のものよりも、秋になれば枯れて葉を落とすものが向いていると考えます。もちろん、一年中日射しや外部からの視線などを遮りたいのであれば、常緑植物が向いています。育てやすさに加え、自分の目的に応じて植物を選択することも大切です。役割が終われば、片付けよう
枯れて緑のカーテンの役割をおえたらお片付け。抜いた植物は、地域やマンションのルールに従って処分します。プランターは、秋から春にかけて育つ植物を植えてもよいかもしれません。最後のお片付けもさることながら、マンションの場合は日頃のバルコニーのメンテナンスにも注意してください。葉が落ちたり、風や雨でプランターの土が散らかったりするのを放っておくと、バルコニーにある排水溝のつまりの原因です。排水溝はつながっていますので、責任重大。マンション全体に迷惑をかけることの無いよう日頃のお手入れを心がけてください。
ガイドが(勝手に)気になること
簾の可動性と比べると、緑のカーテンは生き物でもあり、簡単には動かせません。夏と言っても、雨の日も曇りの日もあります。開口部が小さいところ、茂らせてしまうと、日射しがない日には、室内の快適性を損なうこともあります。いろいろな場面を想像し、使い勝手を考えて取り組むことが大切です。また、周辺環境やマンションの構造、階建てにもよりますが、バルコニーの植物栽培で気になるのが、鳩や虫。人間にとって快適な緑のカーテンは、植物、土、水という条件が整うため、鳩や虫にも好環境かもしれません。鳩や虫の苦手な人は、覚悟が必要です。育てた責任もあります。マンションは共同生活であることを肝に銘じて、自分の緑のカーテンが、隣や上下階に悪い影響が出ないかどうかもぜひ配慮して、しっかりと育てていきましょう。
来年は是非、チャレンジください。