食と健康/食と健康の基礎知識

多様な乳酸菌飲料 ミルミルとヤクルトの違いは?(2ページ目)

発酵食品は、健康と美容のために役立つということから、手軽に摂れる乳酸菌入りの飲料を飲んでいる人も多いのではないでしょうか。「乳酸菌」を利用した飲料も多様です。乳酸菌入りの飲料について解説します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド


発酵乳・乳酸菌飲料の成分規格

このように多種多様の乳酸菌入の食品や飲料が登場していますが、厚生労働省の乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)によって成分規格が定められ、いくつかに分類されています。

「はっ酵乳」とは、「乳(牛乳、水牛乳、山牛乳、緬羊乳、馬乳など)またはこれと同等以上の無脂乳固形分(脂肪を除いた固形分)を含む乳等を乳酸菌又は酵母で発酵させ、糊状又は液状にしたもの又はこれらを凍結したもの」と決められています。
はつ酵乳・乳酸菌飲料

 

「はっ酵乳」の代表的なものがヨーグルトです。発酵乳を主体にした酸乳とアルコール発酵を主体としたアルコール発酵乳に大別され、例えばケフィアは「アルコールはっ酵乳」に分類されます。

国際政府間機関「コーデックス委員会」では、ヨーグルトについても「コーデックス規格」で決められています。もともとヨーグルトの定義では、乳酸桿菌のブルガリア菌「ラクトバチルス・ブルガリカス」と、乳酸球菌のサーモフィラス菌「ストレブトコッカス・サーモフィラス」が必須でしたが、その後世界的なトレンドを受けて菌種を拡大し、「あらゆる乳酸桿菌属と乳酸球菌のサーモフィラス菌」により発酵したものもヨーグルトの一種とするようになりました。

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