思い出の品の収納方法と、日用品の収納方法ではどこが違う?
思い出の品をとっておくためには、収納にも工夫が必要です。
- できるだけそれを使う場所に収納する
- 使用頻度と出し入れのしやすさを比例させる
- 収納スペースに入りきらないモノは持たない・買わない
思い出の品はあまり使うことはありませんから、使用頻度は低いものです。日用品の収納のように、出し入れのしやすさや作る場所に、それほどこだわる必要はありません。ということは、思い出の品をとっておくためには、まずそれらを収納しきれるスペースを生み出せるかどうかがポイントとなります。
未活用空間の活用リフォームで、思い出の品を収納するスペースに
新しく収納を作るといっても、限られた面積ですからなかなか難しいものです。そこで活用したいのが未活用空間と呼ばれるデッドスペースです。一戸建ての場合は床下が使えます。地面から床までの空間に大きな床下収納庫を取り付けリフォームすれば、大空間の収納スペースを作ることができます。地面を少し掘り下げるリフォームをして半地下にすれば、更に大きなスペースが生み出せます。2階の床に取付け可能な床下収納庫もあります。
床下収納庫は2階にも取付けが可能。それぞれの子ども部屋に取付けリフォームすれば、成績表やアルバムなどを収納しておくことができます(床下収納庫/パナソニック)
天井裏にも大空間が隠れています。床下や天井裏は出し入れに手間が掛かりますが、思い出の品は使用頻度が極端に低いものですから、問題はありません。
天井裏の収納庫へ昇降するためのスライドハシゴ。折りたたんで屋根裏に収納し、必要な時だけ引き降ろして使えます(スライドタラップ/大建工業)
マンションなら、床の高さを上げれば床下に空間を作ることができます。収納ボックスがついた置き畳なら、簡単なリフォームで収納スペースを増やすことができます。
収納ボックスがついた置き畳を取り付けるリフォームをすれば、マンションでも床下収納は可能(畳が丘/パナソニック)
使い難い収納は思い出専用に! 収納の効率化ができる
今ある天袋や吊り戸棚などを、思い出専用スペースとして活用する方法もあります。天袋や吊り戸棚が使い難いのは、自然な動作領域(※)と呼ばれる使いやすい高さから外れた場所にあるから。使い難いから活用できていないという家も多いのではないでしょうか。そこでこれらの収納を思い出専用! と決めておけば、全ての収納をより効率的に使えるようになります。
(※)自然な動作領域とは、だいたい膝の高さから目の高さまでの間
膝から下の使い難い場所も思い出の収納スペースとして活用しましょう(キュビオス/パナソニック)
と言うわけで、家の中に新たに収納スペースを生み出すリフォームをご紹介しましたが、実はそれだけでは思い出の品を取っておくことはできません。その理由は次のページで!