決算書において最も大切な項目、それはやはり利益でしょう。なかでも株式投資においては、「1株当たり当期純利益」が投資判断に大きく影響します。ですから、決算短信の1ページめにも記載されています。

「1株当たり当期純利益」について、株価との関係を含めて、詳しく見ていきましょう!

1株当たり当期純利益(EPS)=当期純利益÷株式数

1株当たり当期純利益とは、その言葉の通り、会社全体の当期純利益を株式数で割って、1株当たりの取り分を計算したものです。EPS(Earnings Per Share)といわれることもあります。

例えば、明光ネットワークジャパン(4668)(以下、明光ネットワーク)という会社があります。小中高生向けの個別指導塾「明光義塾」をフランチャイズ展開しており、東証1部に上場しています。少子化という厳しい時代であるにも関わらず、増収増益を続けています。

2012年8月期の決算においては、当期純利益が19億6900万円でした。株式数は2758万7068株でしたから、

1株当たり当期純利益(EPS)
=当期純利益19億6900万円÷株式数2758万7068株
=71円38銭


と計算されます。

株価÷1株当たり当期純利益(EPS)=株価収益率(PER)

これに対して、明光ネットワークの株価はいくらでしょうか?2013年8月27日の終値は1236円でした。株価は、1株当たり当期純利益の何倍になっているでしょうか?

株価1236円÷1株当たり当期純利益71円38銭
=17.3倍


となります。

この17.3倍を、「株価収益率」といいます。株価(Price)と収益(Earnings)の比率(Ratio)を意味しますので、PERとよばれます。

上でも挙げたように、「PER=株価÷1株当たり当期純利益」と計算します。

【図1undefined株価とEPS、PERの関係】

             【図1 株価とEPS、PERの関係】


PERは、株式投資において、「株価が割安か?割高か?適正水準か?」を判断するための指標として使われます。

そして上記の計算式から分かるように、株価が一定とすれば、1株当たり当期純利益が大きくなれば分母が大きくなるため、PERは小さくなります。逆に、1株当たり当期純利益が小さくなれば分母が小さくなるため、PERは大きくなります。

単純化すれば、PERが小さければ割安、PERが高ければ割高、といえます。

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