肩こり解消に効果的な半身浴。シャワーを浴びる時間しかない場合は?
肩こり解消したいけど、お風呂にゆっくり入る時間がない……。シャワー浴でもできる肩こり予防法、解消法は?
バスタイムを利用した肩こり解消法・予防法というと、お風呂の浴槽に38℃くらいのぬるめのお湯を張り、みぞおちまで20分間前後ゆっくり浸かり、体の芯からあたためるという「半身浴」がよく知られていると思います。
しかし肩こりに悩む人は、多忙を極めている方々が多いもの。「毎日お風呂掃除するのは無理!」「ゆっくりお湯に浸かっている時間がない」といった声もよく聞きます。今回は、どうしてもシャワーでササっとバスタイムを済ませてしまう方に、シャワーでもできる肩こり解消法、予防法をご紹介します。
肩こり解消に効果的なシャワーの当て方・湯温のコツ
ゆっくりとお湯に浸かり入浴することができない日は、シャワーを上手に使って肩こりをやわらげましょう。時間がある日や気分的にものんびりできる週末には、半身浴で体の芯から温まることもお試しください。肩こりに効果的なシャワーの利用方法にも、いくつか種類があります。さほど熱い湯温ではないもの、熱めのお湯を使うものとあり、お湯の温度によって、体の反応も異なりますが、基本的には「心地良さを感じる」といった好みの部分も大切になります。
肩こり解消にも予防にも! 効果的なシャワー浴のコツ
■心地良さを重視する場合シャワー浴は、シャワーの当たる感覚から得られる心地良さやお湯の温度による気持ち良さからのリラックス効果もあります。熱めの湯温を気持ちよいと感じる人もいますが、41~42℃くらいになると、リラックスして心地よいというよりも、シャキッとした感覚が心地良いと感じます。
肩こりでは、なるべくリラックス状態にさせたいため、38~40℃くらいで心地よい温度を見つけることができると良いと思います。心地よい温度を見つけたら、次の手順でシャワーを当てます。
- 足先からシャワーを当てていきます。そして、足首周り、膝関節周り、脚の付け根周辺、手先、腕、肩周辺、首回りという順番に1か所を約20秒間当てます。ここで、髪を洗ってもOKです。
- 上肢・下肢、首に周りが終わったら、お腹や背中といった体幹部分に約1分間ずつ当てます。
- 最後に体が冷えないように再び全体的にシャワーで流し当てます。
■少し熱めのお湯で血行を促進させたい場合
- お湯に体を慣らせるために、40℃前後のお湯を、前述と同じ要領で末端からかけていきます。
- お湯の温度を少し熱めの41℃前後に上げてみましょう。
- 肩周りや首、背中など、コリを強く感じる部分に2分間ほど当てます。
- 今度はお湯の温度を20℃前後に下げて、当てることで血管を収縮させます。「3.」と同じ部位にシャワーを当ててください。
- 「2.」から「4.」を3回交互に繰り返します。
- 最後に40℃前後のお湯を体全体にかけて終了です。
■ストレッチも加えてさらに効果アップ!
- お湯に体を慣らせるために、40℃前後のお湯を、上記2つと同じ要領で末端からシャワーを当てていきます。もし、お風呂にも少し入る時間がある場合は、38℃前後のぬるめのお湯に首元まで5分間ほど浸かりましょう。(全身浴が苦手な人はシャワーでOK)
- シャワーのみの人はそのまま行います。お風呂に浸かっている人は、みぞおちまでの半身浴の状態にするか、いったん浴槽から出てください。
- シャワーを41℃くらいの熱めにして、首全体にシャワーを当てながら、ゆっくりと首を回します。シャワーを当てる位置を移動させながら行います。
- 首を回しながら「筋肉が張るなぁ」と感じる首の角度があれば、そこで止めて、張りを感じる部位に10~20秒間シャワーを当てましょう。
- 最後に40℃前後のお湯を体全体にかけて終了です。
注意:寝違えた時やスポーツなどで首を痛めた直後には、その部位を温めるシャワー浴は控えてください。