――小中学生の留学が増えているようですね。
特にサマーキャンプの申し込みが多く、申込者の年齢が年々若くなっています。
――サマーキャンプに小学生のうちから参加するメリットは、どんなことがあるでしょうか。
鈴木 正規留学にも言えることですが、小学生は吸収力が高いため、英単語や本場の発音を短期間で身につけることができます。また、多くの国籍の人との交流を通して、国や文化の違いを超えたコミュニケーションの楽しさを味わえます。帰国後に英語学習の意欲が高まり、小学校高学年から始まる英語の授業にも自信がつくようです。周りの人とは違う体験をすることで、度胸がつくなど意識の変化もあるようです。また、サマーキャンプに参加しても高校生くらいになると英語をあまり話せないという自信のなさから恥じらいを感じて、日本人同士で固まってしまうことがよくあります。小学生だと遊んでいるうちに友達になってしまうことが多いですね。しかも小学生の場合は団体行動が基本で、ひとりにされることがありません。グループ分けされ、アクティビティをしているうちに自然と友達作りができるようです。
――アクティビティにはどんなものがあるのでしょうか?
鈴木 街に出てショッピングをしたり、バーベキューをしたり、簡単なスポーツなどがあります。屋内だとゲームやカラオケから、クラフト(工作)や料理など、いろいろ多くの種類があります。――サマーキャンプはどこが人気ですか?
鈴木 人気があるのは北米です。次にイギリスですね。カナダの現地校が主催するサマースクールも人気です。ハワイの語学学校が主催しているサマーキャンプだと参加者の8割が日本人ということもよくあります。もっと英語漬けの環境を求めて、語学学校ではなく、現地校が主催するサマースクールを選択する方が増えてきています。>>次のページでは、人気上昇中、小学生「親子留学」について紹介します。