大阪市、神戸市と続いた「【統計で斬る】持家率でみる●●市●●区の違い」、最後は京都市11区についてみてまいります。まずは借家率と持家率を見てまいりましょう。
中心部だが持家率が高い中京区
京都市全体での持家率は52%。大阪市/神戸市の持家率はそれぞれ41%/56%であり、京都市はその中程の数値です。大阪市ほどではないですが区ごとの差も見られます。持家率が低いのは中心部。下京区の37%を筆頭に東山区の42%、上京区の45%と続きます。意外なのは中京区で持家率が50%と平均値近くなっています。差がついている理由は共同住宅の持家率の差。下京区/東山区/上京区と中京区の建て方別持家率をみると、一戸建てのそれは4区とも70%台で差がないのですが、共同住宅は中京区が31%あるのに対して持家率下位3区は共に10%台となっています。共同住宅の持家はすなわち分譲住宅。中京区内での分譲住宅ストックが多い事を示しています。
全般的にみて持家率の区ごとの数値の差は大きくありません。最高がニュータウンが多い右京区で59%、最低は下京区の37%でその差22%/約1.6倍。大阪市が35%/約2.8倍(阿倍野区54%ー浪速区19%)、神戸市は30%/約1.8倍(北区/西区68%-中央区38%)ですから、3市の中ではいちばん「区の間で持家率の格差が少ない市」といえます。
次のページでは、住宅の面積について見てまいります。