株・株式投資/決算書からチェック!気になる銘柄の株価

M&Aを繰り返す上場企業への投資は慎重に(3ページ目)

企業の合併で問題になってくるのが、「実質的存続性」。合併などを利用した裏口上場を防止するための規制です。合併により事業内容や経営陣が大きく変動した企業へ投資するときには慎重な姿勢で臨みましょう。

日根野 健

執筆者:日根野 健

公認会計士ガイド

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企業の実質的存続性をチェックする方法とは?

ここで、ジパング社の株価を確認しておきましょう。
【図3undefinedジパング社の株価の推移】

【図3 ジパング社の株価の推移】(クリックで拡大)

現在、実質的存続性が問題になっている会社は、東京証券取引所のホームページを見れば、掲載されています。個人投資家としては、やはりまず企業をしっかりと理解した上で、投資することが必要です。

チェックポイントは2点あります。

ひとつは、企業の沿革などを見ることで、長年にわたって同一の事業をコツコツと継続してきているかどうかを確認することです。

もうひとつは、役員の経歴です。実質的存続性が問題になるようなケースでは、突如、会社とは関係のない外部からの役員が就任します。経営陣が大きく変動するのです。

ですから、有価証券報告書で役員の経歴を確認し、特に代表取締役が、その企業の事業に長年携わってきた人かどうか、確認しておきましょう。

このような問題を抱えている企業は、決算書がどれだけ魅力的であったとしても、投資は慎重になったほうが賢明です。
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