昔からの幼なじみに惚れていく寅さん
『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』
■監督山田洋次
■主演
渥美清、京マチ子、檀ふみ、倍賞千恵子
■DVD発売元
松竹ホームビデオ
「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」は、男はつらいよシリーズの第18弾に当たり、寅さんの温かさに心打たれる作品です。おすすめの理由は、寅さんと病気がちのマドンナ、美しい雅子先生を演じた檀ふみ、最後の切ないシーンです。
寅さんと病気がちのマドンナ
寅さんと病気がちのマドンナ、綾(京マチ子)は実は昔からの幼なじみ。出会うきっかけは、妹のさくら夫婦の子供、満男の家庭訪問でした。この時、担任の先生がなぜか産休で休むことになり、代わりに美しい雅子先生(檀ふみ)がやってきます。美人を見るとすぐに惚れてしまう寅さんの性格を知っているとらや一家は、こんなときに寅さんが帰ってきたら大変なことになってしまうという思うわけですが、雅子先生の後から、寅さんが帰ってきます。おかげで家庭訪問は滅茶苦茶に。怒るさくら夫婦。一家で寅さんを怒りますが、そこはいつものように大喧嘩。こうして寅さんは旅に出てしまいます。
それから色々あって、柴又に帰ってきた寅さん。すると、雅子先生が未亡人の母親、綾を連れて訪ねてきます。再会を懐かしむ二人は昔の話ですっかり仲良しに。会えなかったのは病気がちで家に閉じこもっていたからといい、そして、夕食に寅さんを招待します。みるみるうちに綾に惚れていく寅さん。ところが、綾の病気はかなり悪化しています。寅さんは綾を元気づけようと持ち前のトークで笑わせていきます。