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話題になった空飛ぶゴジラ!「ゴジラ対へドラ」

特撮の定番シリーズであるゴジラと人間による環境汚染が原因で生み出された公害怪獣へドラとの激しい戦いが行われたのが、今作「ゴジラ対へドラ」です。おすすめの理由は低予算で作られた本作、ゴジラの飛行シーン、公害問題に取り組んだ意欲作などです。

投稿記事

子供に環境汚染を広くアピールした作品

■作品名
ゴジラ対へドラ
■監督
坂野義光
■主演
山内明、紫本俊夫
■DVD発売元
東宝ビデオ

おすすめの理由

特撮の定番シリーズであるゴジラと人間による環境汚染が原因で生み出された公害怪獣へドラとの激しい戦いが行われたのが、今作「ゴジラ対へドラ」です。おすすめの理由は低予算で作られた本作、ゴジラの飛行シーン、公害問題に取り組んだ意欲作などです。


低予算で作られた本作

1970年代、大衆の娯楽は映画からテレビへと映っていきます。その中で洋画はそれなりに人気だったのですが、邦画になるとさらに酷く東宝はいくつもの作品が企画中止に追い上げられたほどです。

当時、特撮の現場にはほとんど予算がありませんでした。本編班と特撮班が一緒だったぐらいで、本編ロケが終わると、特撮を手伝うという低予算による人員不足でした。しかも、ゴジラが飛行するシーンを巡って激しい内部対決があり、一時、撮影が中止になるほどでした。


ゴジラの飛行シーン

本作には、逃げるヘドラを追って、ゴジラが飛行形態になるシーンがあります。ゴジラが口からの熱線を放射する反動で後ろ向きに空を飛ぶという、設定なのですが、これについては内部でも賛否両論でした。

ただ、これはゴジラの新しい名物シーンとなり、子供たちへの受けは案外良かったようです。この飛行シーンは焼きたてジャぱんというサンデー漫画(後にサンライズでテレビアニメ化)でもパロディとして使われるほどです。漫画家が子供の頃にゴジラの飛行シーンを見て強烈な印象を持っていたという証ではないかと。


公害問題に取り組んだ意欲作

1970年代の社会において、公害という環境汚染が日本でも随分と話題になりました。有名なのは1970年に開催された公害国会ですが、今作は1971年公開です。そのため、社会の問題として公害は大きな日本人の関心事となっていたわけです。子供たちに環境汚染をすれば、ヘドラのような凶悪な怪獣が生まれて、人類を滅亡させてしまう。子供に公害という存在を広くアピールしたといえます。


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