青春映画の要素が全て詰まった名作
『サタデー・ナイト・フィーバー』
■監督ジョン・バダム
■主演
ジョン・トラボルタ
■DVD/Blu-ray販売元
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
1977年製作公開、ジョン・トラヴォルタ氏の出世作です。まずあらすじをご紹介しましょうか。
ニューヨークの下町ブルックリンの、ペンキ屋で働くトニーは、退屈な仕事と口うるさい家族にかこまれた毎日の生活にうんざりし、楽しみと言えば土曜日の夜にディスコで踊り明かすことだけだった。
ある日、ディスコで年上の女性ステファニーに出会う。同じブルックリンで出身にも関わらずインテリで自立し、現在は大都会マンハッタンで暮らす彼女に影響されたトニーは、生き方変えようと決意する。そして、ステファニーとの生活を夢見て、ディスコで懸賞金のかかった競技会への出場を決意するのだった……。
わたしが主演のジョン・トラヴォルタ氏をはじめて観たのは、「フェノミナン」ですから、あのガタイの良い彼もこんな細い時代があったのかと、びっくりしました。
さらにはそのキレがあり、かつ華やかなダンス。映画雑誌のプロフィールに書かれていましたので、彼がダンスの得意な俳優さんであることは知っていましたし、「パルプ・フィクション」でもその片鱗は垣間見えましたが、いや~カッコイイです。
わたし自身は喧噪のるつぼと化すクラブやディスコには興味がなく、1、2回しか行ったことがないのですが。1970年代当時、彼のようにダンスフロアの視線を一身に集めるくらいのセンスと腕があるならば、土曜の夜を心待ちにして、一張羅に身をつつみ、いそいそと出かけたことでしょう。
青春映画の要素とは、ライバルとの友情があり恋があり、移ろう年齢ゆえの葛藤があり、敗北と勝利があると個人的思っていますが、この映画にはそのすべてが詰まっています。
土曜の夜のお楽しみ。さぁ遠慮はいりません。貴方もビートのきいた音楽に身をまかせ、彼らと一緒に踊り明かしましょう。