雑貨/北欧・ヨーロッパ雑貨

フランス・バスクリネンとおいしい雑貨(2ページ目)

フランス、バスク地方で見つけた美しいリネンと、食べてもおいしい雑貨(?)たちをご紹介します。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド

飾っておきたいバスクの雑貨フード

左はバイヨンヌの街並み。右はサン・ジャン・ド・リュズ。

さて、バスクといえばやっぱり食べ物。本当の目的はこっちです。 高級レストランも数多くありますが、街角にある普通のカフェやお惣菜屋さんの おかずでも、驚くほどおいしいものが見つかります。 そして何といっても楽しいのは市場。 Hallesと呼ばれる屋根の付いた常設の屋内市場が毎日午前中は開いていて、 野菜や肉、魚、チーズや卵など、様々な食材が揃っています。 週末になると常設市場の回りをぐるりと囲むように野外マルシェが出現して大賑わい。 ぷりぷりと新鮮な魚たちやちょっと不恰好で珍しい野菜などに見入っていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
そしてバスクはお菓子も有名。バイヨンヌはフランスにおけるチョコレート発祥の地であり、 街中にはたくさんのチョコレート屋が並びます。 そのほかにもガトーバスク、ベレーバスク、マカロン、トゥーロンなど、 この地ならではのお菓子が見つかります。

というわけで、今回は雑貨のような楽しさのあるバスクの食品たちを集めてみました。

マカロンアダム
文字がびっしり書き込まれた箱に惚れる。


最初に飛びついてしまったのが、この箱に入ったマカロン。 メゾン・アダムという老舗のパティスリーで、10個入り、20個入りなど、 シンプルな紙の箱に詰めてくれます。 この箱のデザインが秀逸。様々なフォントでざーっとランダムに書かれていて、 あんまり何も考えてない感じもしますが、そこがなんとも味があります。 無造作に結んだリボンとシールも気が利いていて、しばらく開けられませんでした。 マカロン自体は表面はさっくり、中はふかふかしっとりとした歯ざわりで、素朴なアーモンドバター味。 マカロン・パリジャン(いわゆるラデュレなどで売られているもの)とは全く違いますが、 どこか温かく懐かしい味わいに和みます。 実はここに来る前に寄ったパリにて、某有名ショコラティエさんからもお墨付きをいただいた店でした。 箱詰め以外には金や緑の缶入りのものもあり、そちらもなかなか洒落ています。

Maison Adam(メゾン・アダム)
http://www.macarons-adam.com/

MAMIA
食べた後の器の使い道を考えるのも楽しい。


こちらもバスク地方でよく見かけるもの。ブレビという羊のミルクを固めたもので、 なぜか必ず素焼きの茶色い陶器の中に入って、市場や惣菜屋などで普通に売られています。 ガタイのいいおじさんが、これを数個カゴに入れて、嬉しそうに買っていった姿を目撃しました。 さっぱりとクセのないまろやかな味で、ヨーグルトとお豆腐の中間といった感じでしょうか。 そのままだとプレーンな味なので、お砂糖やハチミツを入れるといいようです。 太鼓を叩く少年のイラストがなんとものどかで好きです。 食べ終わった後、この陶器をペン立てに使っているお店もちょこちょこ発見しました。 地元の人々に愛されている食品のようです。

ショコラ
素朴な木のバスケット入り。


こちらはバイヨンヌのショコラトリーにて。木を組んだまあるい箱の中に、 ショコラショー用の粉末が袋に入って納められています。 やや雑で不恰好な作りですが、それもご愛嬌。お店自体も木組みのやや古めかしい演出で、 のんびりした田舎のショコラトリーという風情でした。 (フランスのショコラ愛好会が選出する「ショコラ100選(というのでしょうか?)」 にも掲載された、味も確かな店のようです。)

puyodebat
http://www.chocolats-puyodebat.com/


さくらんぼジャム
さくらんぼっていうだけで、乙女殺しアイテムです。


さらにバスクの特産物のひとつである、黒いさくらんぼ。Cerise Noir(スリズ・ノワール) のジャムです。この地方の定番お菓子、ガトーバスクの中身にも使われています。 さくらんぼ柄の雑貨もあちこちで見かけましたが、ずばり、さくらんぼそのものが食べたかった 私は、すかさずこちらをゲット。市場や惣菜屋、パン屋などあちこちに置いてあります。 メーカーによって味やデザインが違うので、食べ比べしてみても楽しい。

魚と肉
このゆるさ、シャレの分かる友人へのお土産に。


左はなんと生ハム!型のチョコレート。バイヨンヌは生ハムの名産地! そして魚介も豊富なせいか、右はお魚チョコレートです。 生ハム型は老舗ショコラトリー、Daranatzにて。 1890年の創業です。そんな由緒正しい老舗がこんなお茶目なチョコレートを作ってしまう寛大さが素晴らしい。 店内も赤じゅうたんにシャンデリア、壁は全面鏡張りで白い棚一面にチョコレートが並び、 クラシカルな印象でした(黒い蝶ネクタイの執事が出てきて「お嬢様」と声かけられそうな)。ちなみにここのタブレット(板チョコレート)は蛍光色みたいな カラフルな包みで、これまた心を鷲掴みされます。この地域の名産、エスペレットという唐辛子を 使ったチョコレートもありました。
お魚チョコレートは結構いろいろなところで見つかりますが、赤い魚が ちょっと珍しかったので。鯉のぼりみたいで、めでたい感じの色です。 ビアリッツの普通のお菓子屋さんで売っていました。

Daranatz
http://www.chocolat-bayonne-daranatz.fr/

くまクッキー
思わず笑っちゃう、へぼ顔のクマ。


さて、オマケ写真はクマクッキー。こちらは実際には食べていないのですが、 おとぼけなクマたちがわらわらと並んだ姿が愛らしくて、思わずカメラを向けた一枚。 バスクともなんら関係ないですが、どんな土地にもこういうのを作る人がいるんだなあ、 と思うと、ちょっと嬉しい気分になったのでした。



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