応援したくなるほどに純粋な恋愛物語
■作品名『小さな恋のメロディ』(1971)
■監督
ワリス・フセイン
■主演
マーク・レスター、トレイシー・ハイド
■DVD発売元
ポニーキャニオン
「小さな恋のメロディ」は、サントラのあの名曲とともに、主人公の少年少女がどこまでもトロッコに乗って走っていくラストシーンがあまりにも有名です。
日本で公開された時、マーク・レスターはブロンドの美しき子役として日本でも多くのファンがいたとのことで、この映画は当時大ヒットしたそうです。
舞台は、イギリスの伝統的なパブリックスクール。
厳格な教えを押し付ける教師達や、子供に干渉ばかりする親達と、そこに従いたくない!と自由を求める子供達。
11歳のダニエル(マーク・レスター)は、メロディ(トレイシー・ハイド)という美少女に出会い一目惚れをしてしまう。
メロディもダニエルの想いを友人経由で聞かされ、だんだんダニエルに惹かれるように。
そして気持の通じあった二人は、学校を休んで海岸に遊びに行き結婚を決意する。
翌日、さぼりを校長に説教された二人は「僕たちは結婚します」と宣言。
クラスメートや親友の助けもあって、二人は駆け落ちし線路の上で親友のトムが牧師役を務めて結婚式が行われる。
捕まえようとする先生達と逃げる生徒達。
トムはトロッコの置いてある野原までダニエルとメロディを連れて行き、二人は花の咲き乱れる野原をごこまでもトロッコに乗って走っていく……
主役の二人が文句なく可愛いのですが、恋する二人の表情は若い大人の男女の表情にもなっていて、ちょっとドキッとさせられることも。
子供とは言っても、本当に大好きな人とは一緒にいたい……そんな純粋な恋愛は応援したくなってしまいます。
また、ダニエルの親友のトムがすごくいいんです。
金持ちのお坊ちゃんのダニエルに嫉妬したり、メロディとの仲を邪魔したりして、最後は大げんかになるけど仲直り。
二人のために人肌脱ぐ、すごくチャーミングな男の子です。
昔のピュアな感覚を思い出すような素敵な映画で、ビージーズの美しい曲もぴったりです。