キューブリックのこだわりを堪能できる作品
■作品名時計じかけのオレンジ(A Clockwork Orange)
■監督
スタンリー・キューブリック
■主演
マルコム・マクドウェル
■DVD販売元
ワーナー・ホーム・ビデオ
1962年発表のイギリスの小説家アンソニー・バージェスによるディストピア小説を原作にして、1971年に公開された映画です。
鬼才スタンリー・キューブリック監督により映画化された作品。
近未来、毎日のように暴力やセックスに明け暮れていた不良グループの首領アレックス。
ある殺人事件で仲間に裏切られ、ついに投獄させられてしまう。そこで彼は、攻撃性を絶つ洗脳の実験台に立たされ……
というあまりにも暴力的で残酷な映画です。
実験台の椅子に座らされている場面では、心臓バクバクさせながら、半分目を瞑って鑑賞していました。
ですが、恐怖の中に、キューブリックの美しすぎる映像美が映し出され、のめり込んでしまいます。
賛否両論が飛び交うこの作品ですが、内容とは裏腹に、BGMと映像が斬新で一度は見る価値のある映画であると思います。
即興で歌った「雨に唄えば」、繰り返し流されるベートーベン、最高にクールで完璧な音楽センスです。
そして、もう30年以上も昔の作品ですが、古臭さを感じさせない映像なのです。
今年公開されたと言われても違和感がない程に、新鮮。
出てくるインテリア、小物、場所、全てにおいてお洒落でこだわっている感じがしました。
衝撃的な内容の為、誰にでもオススメできる作品ではないですが、キューブリックのこだわりを堪能できるこの作品を是非一度観てみて下さい。