突っ込みどころ満載!何も考えずに笑える作品
■作品名ピンク・パンサー2
■監督
ブレイク・エドワーズ
■主演
ピーター・セラーズ、ハーバート・ロム
■DVD販売元
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
もしあなたがこのドタバタコメディの傑作をまだ観ていなかったとしても、あのピンクの豹が眉毛を上下させて人の悪い笑顔を浮かべるオープニングシーンならば、見覚えがあるのではないでしょうか。
そして、様々な映画やドラマにコントで使われている、あのちょっと夜のムード漂うテーマソング。タラッ、タラッ、タラッタラッタラッタラッタラ~ラララララ。という、あれです。
この「ピンク・パンサー2」は、1963年に製作公開された「ピンクの豹」、その翌年の「暗闇でドッキリ」に続く3作目で、同じくイギリスのドタバタコメディである「Mr.ビーン」に共通する、お馬鹿でナンセンスな、身体をはったギャクで彩られています。
ですのでこの映画はな~んにも考えずワハハと笑っていただきたい映画です。
中東にあるルガシュの博物館から、「ピンク・パンサー」の異名で知られるピンクダイヤが盗まれた。同国首脳はかつてピンク・パンサーを取り戻した実績を持つ、パリ警察のジャック・クルーゾー元警部への捜査依頼を決めるが、へまばかりのクルーゾーは一巡査に降格されており、更に失敗を重ねて上司のドレフュス主任警部から、無給での停職処分を言い渡されたところであった。
しかし友好国からの要請をむげにもできないフランス当局は、クルーゾーを警部に復帰させ、ルガシュへと向わせる。博物館での現場検証で、犯人は宿敵怪盗ファントムことリットン卿と確信し、彼を追って南フランスへと向かったのだが……。
真面目なミステリーではもちろんありませんから、突っ込みどころ満載、本人はいたって真面目で自信満々の行動に、振り回される周囲のひとびと。今回の被害者は上司の主任警部だけではなく、リットン卿やその奥さんでもありまして、皆様外見は真面目な紳士淑女だけに、その慌てっぷりと必死に取り繕おうという様が……あ~おかしい。
どうぞ皆様もこの映画で、身体を楽に、頭をからっぽにして大いに笑ってください。