主人公の純粋すぎる走りへの情熱が感動的
■作品名バニシング・ポイント
■監督
リチャード・C・サラフィアン
■主演
バリー・ニューマン、クリーボン・リトル、ディーン・ジャガー
■DVD/Blu-ray発売元
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
単なるカーチェイスアクションだけでは終わらない重厚なテーマで視聴者に深い感動を与える作品が「バニシング・ポイント」です。おすすめの理由は、バニシングポイントへと向かう主人公コワルスキーの生き様。衝撃のラストに流れる主題歌です。
バニシングポイントへと向かう主人公コワルスキーの生き様
1970年代、アメリカで新車の陸送の仕事をしていた男コワルスキー。彼は、仕事で請け負った「白の1970年型ダッジ・チャレンジャー」の陸送で、わずか15時間でコロラド州デンバーからサンフランシスコまで到着させるという賭けをします。
当然、普通のスピードで間に合わないので時速200キロでハイウェイを突き進みます。スピード違反で彼を捕まえようとする警察の白バイやパトカーを振り切り、時間内に到着することができるのか。
警察だけではなく、マスコミを巻き込んだ逃亡劇を盲目のDJが伝えていき、彼はいつしか国民的なヒーローへ。警察は威信にかけて彼を逮捕しようと大包囲網を敷いていきます。
ストーリーはこのような感じなのですが、もう一つ、走りながら主人公の過去が垣間見るフラッシュバック方式となっています。
主人公の過去
主人公は元レーサーで、過去に栄光と挫折を繰り返し、警察官になるも腐った警察内部に馴染めず、職を転々とします。さらに恋人まで海で亡くしています。何もかも失っても走ることだけは止めなかったコワルスキー。その純粋すぎる走りの情熱が多くの人々に何かを伝えていきます。衝撃のラストに流れる主題歌
警察はコワルスキーを到着させてはならないと最後に道路封鎖を実行します。猛スピードに走る彼の前には警察とブルドーザ。後ろからもパトカー。それでも、彼はバニシング・ポイント(消失点)へと突き進むこと止めずに突撃します。前方から銃弾が飛び交うも彼はスピードを上げます。そこで流れるKim&Daveが歌う「ノーボディ・ノーズ」。その衝撃のラストと主題歌が見事にマッチしていて、観るものに深い感動を呼び起こします。