父と息子の異なった二つの物語が同時進行
■作品名ゴッドファーザー PART II
■監督
フランシス・フォード・コッボラ
■主演
アル・パチーノ、ロバート・デュバル、ロバート・デ・ニーロ
■DVD/Blu-ray発売元
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
前作のゴッドファーザーの空前の大ヒットから4年後の1974年、ゴッドファーザー PART IIが上映されました。おすすめの理由は、ゴッドファーザーになるまでの物語と、第1作でコルレオーネ・ファミリーを継承したマイケル・コルレオーネのその後。そして、最後のラストシーンです。
ゴッドファーザーになるまでの物語
今作では二つの異なった物語が同時進行して語られます。1つは1901年から1941年までの、マイケル・コルレオーネの父、ヴィトー・コルレオーネの青年時代。2つ目は、アル・パチーノが演じるマイケル・コルレオーネのその後です。
地元マフィアのボスに払う上納金を拒否したために殺された父親。その父の敵討ちに行き返り討ちになった兄。母は息子のヴィトーを連れて逃げますが、途中で射殺されます。
それから、なんとかシチリアからニューヨークへ逃げてきたヴィトーがコルレオーネ・ファミリーを築いていく人生が語られます。そして、その息子のマイケルがなぜ「ゴッドファーザー」となったのか。まさに、ゴッドファーザーになるまでの物語です。
父が築いたファミリーを守るために戦う息子。過去と現代の物語がファミリーという絆で強く結ばれます。
ラストシーン
二つの物語が同時進行で語られるのですが、過去と現代のラストシーンの衝撃はいまだにはっきり覚えています。この二つは是非とも比較して欲しいです。最後なのでネタバレはあまりできませんが、1941年で、マイケルはただ一人食堂に残り煙草を吸うシーンと、1959年でマイケルが一人きりで枯葉が舞う庭で椅子に座っているシーン。これは見事な演出といえます。