木製お風呂
まず木製のお風呂ですが、木製のお風呂を見ると「檜(ひのき)風呂」と口走る人は多いですよね。それだけ檜風呂が一般化されています。ただ木製のお風呂には檜以外にも、槇(まき)や椹(さわら)、そして檜葉(ひば)などがあります。檜は舞台床や料亭カウンターなどに使われていて、高級なイメージがあり、その流れでお風呂も高級なお風呂として好まれています。ただ檜は、手入れが悪く湿気が長時間ついたままだと黒ずんだりしやすいので注意が必要です。それに対して槇は檜よりも耐久性はあり、しかも檜よりも価格が安く、見た目もそれほど違わないので、檜風呂で希望される方も最終的には槇風呂になるケースは多いです。椹も数十年前はよく使われましたが、当時安価だった椹も、今や高価な材料となり、費用対効果であまり使われなくなりました。檜葉に関しても昔は青森檜葉が有名でしたが、いますでに高価となり、それに変わって安価な米ヒバが多くなっています。どの木にしても木目が綺麗で良いと思います。木を選べば、あとは節です。節が無いのは当然綺麗で価格も高く、節が増えるほど価格も安価となります。木製のお風呂はショールームなども少なく、実際に入って確かめることはできませんが、四角い箱か樽状のものが主なので、それを想定して大きさを選ぶと良いと思います。肌触りなどは実際に旅館などに行って、実際に入り確かめるという手はありますね。
どの浴槽もそうですが、石鹸や水垢などが残っていると、微生物・カビ菌などがそれを餌に繁殖しカビたり腐敗したりするので、浴槽を使用した後は、スポンジなどで水を掛けながら洗い流し、乾燥させましょう。特に木のお風呂はブラシなどの使用はさけて、あとは乾燥しやすいように、布なので拭き取った方がいいです。また木のお風呂は乾燥しすぎるのも良くないので、長期間使用しない場合は、浴槽内部に水の入ったバケツなどを置いて蓋をしておくと良いでしょう。
鉄製お風呂
鉄製お風呂に代表されるのは五右衛門風呂ですね。五右衛門風呂の代表的な形は円筒形の下すぼまりの形で、一番上に折り返しのつばがついているもの。それ以外に胴回りにつばのついている羽釜風呂もあります。こちらも円筒形で下すぼまりになっています。どちらも自火焚き用に造られていて、げす板を沈めて入ると焚きながらでも入ることができます。陶器製お風呂
あまり見かけないかもしれませんが、陶器の産地、信楽とかでは多く利用されています。湯飲みを大きくしたような円筒形や楕円形のものがおおく、紫外線に当たっても耐久性があるので、屋外に多く利用されています。タイル貼り製お風呂
タイル貼り製お風呂の特長は、小さなモザイクタイルを貼り付けることにより、自由な形ができるということでしょう。ただどうしてもモルタルの上にタイルを貼り付けるので、冬場はひんやりしたり、目地のお掃除がたいへんなので敬遠されがちで、今は施工例も少なくなりました。このように、お風呂と一口に言っても、いろんな種類がありますので、自分の好みのお風呂を見つけて、相談してみましょう。