建設や金融、不動産などの業種に注目
建設も注目のテーマ
水澤さんは「投資テーマは市場環境に応じて変わる」としたうえで、現在、PRG日本株式運用チームが注目している投資テーマとして、建設や金融、不動産、環境・省エネ、小売り・サービスなどをあげます。
「建設業界は老朽化しているインフラ整備の建て替え需要や東日本大震災の復興需要、金融業界は大胆な金融緩和策や世界的なリスク選好の高まりによる恩恵が期待されます。不動産業界も金融緩和の恩恵を受けるでしょう。また、省エネ・環境意識の高まりは、それが追い風になる企業にプラスですし、景気が回復し雇用や賃金環境が改善すれば消費マインドも回復し小売りやサービス業の業績にプラスです」
これから日本株の銘柄を選ぶ際のヒントになりそうです。
お話をうかがったのは……
水澤祥一さん
JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
PRG運用本部長 ポートフォリオ・マネジャー
早稲田大学で学士(政治経済)、およびサイモン・フレーザー大学大学院にて経営学修士(MBA)取得。公益社団法人日本アナリスト協会検定会員(CMA)。
1989年に三菱自動車に入社。1993年にポスティパンキ入社、東京駐在員事務所の代表補佐を務める。その後1997年にジャーディンフレミング投信・投資顧問株式会社(現JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社)入社、プロダクト・マネジャー業務に従事。2000年から日本株運用のポートフォリオ・マネジャーとなり、2010年より現職。