子どもは大人より重症化しやすい!
夏のアウトドアは蚊にご用心
大人よりも子どものほうが蚊に狙われやすいということは、よく言われていると思うのですが、それだけではなく、一般に、大人に比べて、子どもは、蚊に刺されたときに重症化しやすい傾向があるので、余計に注意が必要です。
蚊に刺されると、大人の皮膚はすぐに腫れてかゆくなります。これを即時反応といいます。でも子どもの場合、すぐには反応せず、数時間後に赤く大きく腫れます。
これを遅延反応といいます。特に8歳くらいまでは、大きく腫れたり、水ぶくれができたり、局所的に熱をもったりすることがあります。この症状を小児ストロフルスといいます。
子どもには、蚊の唾液に対する免疫の発達が不十分だから起こる症状です。成長にともない、症状が出なくなっていきますので、心配は不要ですが、子どもとしては、つらいのです。このことを大人は忘れがちで、「つばつけとけばなおる」みたいに言ってしまいがちなのですが、子どもはつらくて、ついかきむしってしまい、そこからばい菌が入って皮膚炎を起こしたりすることもあります。蚊に刺されたことより、そのほうがやっかいです。
さされてしまったら、かゆみどめを塗りましょう。しばらくはかゆみが抑えられますが、一時的にかゆみを感じにくくする対症療法なので、またすぐにかゆくなります。そうしたらまた塗る。それを繰り返すして、かきむしらないようにしましょう。
で、そもそも刺されないようにするために、みなさん、さまざまな対策をすると思います。