「声」が第一印象を変える?
年明けに行われる「全日本美声女コンテスト」の記者会見にお邪魔しました
しかし、実は第一印象で判断されているのは、外見だけではないのです。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが1970年代初頭に報告した『メラビアンの法則』によると、話し手が聴き手に与える印象の大きさは「言語情報:7%、視覚情報:55%、聴覚情報:38%」とされています。ただ、現在のコミュニケーション心理学では、『メラビアンの法則』のパーセンテージ自体に厳密な科学的根拠や実用性はないという一説もあるそうです。とはいえガイドから言わせて頂くと、メラビアンの説は、あながち間違いではないと思うのです。
それは、初対面の相手の「声の質感・話す速さ・声の大きさ・口調」といった聴覚情報は、第一印象を定める上で欠かせない情報と言えるからです。
たとえば銀行や病院などで順番を待つ際に、美しい声質や発声法をしている人から自分の名前を呼ばれただけで、ドキッとしたことがありませんか? あるいは電話口の対応で、「この人の顔が見てみたい」と思わせる美声や話し方の持ち主と、一度は受話器越しに会話をしたことがあるのではないでしょうか。
他にも、BGMに似たような効果がありますね。ドラマや映画では、シリアスな場面に暗い曲調の音楽が流れますし、飲食店などでもお店のコンセプトや雰囲気にマッチするBGMを流し、居心地の良い空間を提供しているはずです。
つまり、初対面の場において「人の声」には視覚から得る情報と同じくらい第一印象を決定付ける、重要な要素が含まれているのです。
初対面の相手の「聴覚」を刺激する方法
それでは街コンや婚活パーティーなど初対面の相手に会う時に、「聴覚」から好印象を残すためにはどんな点に注意したらいいのかをお話ししましょう。
1. あいさつ
周囲を見渡してみてください。あなたが「素敵だな」と思う人は、必ず自分から挨拶する人が多いのでは? 挨拶はコミュニケーションの第一歩。笑顔で「はきはき」と「明るい」声で挨拶をされると、とても気持ちが良いですね。恋活においても、初対面の「挨拶」は大切! できれば自分から挨拶できると、より好意的な印象を残せますよ。
2. 話し方
ゆったりとした口調の落ち着いた話し方。元気で明るい話し方、気持ちのこもった話し方など、その場の空気や状況により、「話し方」は変える必要があります。けれど、そんなことばかりに意識を向けていては、初対面では自分らしさを出していけないでしょう。出会いの場で心がけてほしいのは、笑顔で明るく楽しそうに話すこと! それだけでも充分、好印象を与えられますよ。